ブックマーク / reki.hatenablog.com (21)

  • なぜアップルパイはアメリカを象徴するお菓子になったのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    アメリカ人の愛国心を熱くする甘いリンゴのお菓子 1902年、ニューヨーク・タイムズ紙に以下のような文章が掲載されました。 (アップル)パイは我が国の強さと優れた産業創設、我が国の繁栄の秘訣である。英雄のべ物である。わないヤツは永久に負け犬である。 Pie is...the secret of our strength as a nation and the foundation of our industrial supremacy. Pie is the American synonym of prosperity. Pie is the food of the heroic. No pie-eating people can be permanently vanquished. かなり強烈な文章ですが、アメリカ人の愛国心と素朴な感情をよく言い表しています。 アップルパイを上手に焼け

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    naryk 2019/10/08
  • タコスの歴史 - なぜタコスは日本で流行らないのか? - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    メキシコの民族から世界のファストフードへ タコスべたことありますか? 「はい!」とまっすぐ手を挙げられる人ってそんなにいないんじゃないかと思います。ナチョスとか、トルティーヤとか、ブリトーとか、それっぽいものはべたことあるけど何をべたかあまりよく覚えていない、という人も多いんじゃないでしょうか。 まだまだ日人には馴染みの薄いべ物ですが、健康の人気が高まりでコーン100%グルテンフリーのべ物としてタコスに注目する人もいます。 いつか来るであろう「タコス・ブーム」の前に、タコスの歴史をまとめておきます。 1. タコスの原型 日では一般的には「タコス」と言われますが、アメリカやメキシコでは"taco(タコ)"と呼ばれます。 タコスは大きく分けると、ソフトタイプとハードタイプに分けられます。 ソフトタイプはとうもろこしの粉を溶かして焼いた柔らかいトルティーヤを使います。タコスの

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    naryk 2019/03/24
  • コンゴの近現代史(1)- コンゴ自由国の悲劇 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    近代以降悲劇の歴史が続く大国コンゴ コンゴと聞いて何を思い浮かべますか? ザイールという名称のほうがまだ馴染みがあるかもしれません。それでも内戦が続く危ない国、という程度の印象があるくらいでしょう。 コンゴという名称の付く国は二つあり、旧フランス領の「コンゴ共和国(コンゴ・ブラザヴィル)」と、旧ベルギー領の「コンゴ民主共和国(コンゴ・キンシャサ)」です。 今回追っていくのは後者のコンゴ民主共和国のほうですが、この国は2100年には人口が世界第5位になると予想されており(インド、中国、ナイジェリア、アメリカに次ぐ)、21世紀の大国としての経済発展が予想されます。 未だに紛争の火種は途絶えませんが、コンゴはいくつもの悲劇を乗り越えて経済発展の軌道に乗ろうと苦闘しています。今回はそんなコンゴの歴史をまとめていきます。 1. バコンゴ族のコンゴ王国 ポルトガルと友好関係 14世紀、バコンゴ族が現在

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    naryk 2017/11/14
  • 「福祉国家スウェーデン」はどのように成立したか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    「理想的福祉国家」スウェーデン ちょっと前まではスウェーデンやデンマークなど北欧の国々の手厚い福祉政策が「理想的」と喧伝されていました。 今でも教育や人権、福祉、労働条件の問題を語る時に、北欧の国々の取り組みは引き合いに出されることは多いです。何というか北欧諸国は理想郷とお思いの方も多いに違いありません。 確かに北欧諸国の取り組みは先進的で、我々が学ぶべきことも数多くあるのですが、一朝一夕に実現するものではなく、長い歴史的努力を経てこのような社会システムが出来上がっているのです。 今回はスウェーデンの福祉国家成立の経緯を見ていきたいと思います。 1. スウェーデン・モデルとは スウェーデンの福祉国家のコンセプトは「高い経済成長」を維持し「雇用を確保」しながら「福祉を充実」させることにあります。 資主義とも社会主義とも異なり、この両方の良い部分を統合したような仕組みで、市場の競争原理で国際

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    naryk 2017/11/09
  • 黒猫はなぜ不吉とされるのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    は悪魔の化身?幸運のシンボル? 「黒が目の前を横切ると不吉」という迷信は一度は聞いたことがあると思います。 キリスト教圏の国々では、黒は長い間魔女伝説の迷信とセットになって考えられたため、不幸と厄災をもたらすとされました。 一方で、イギリスの一部では幸運をもたらすシンボルと考えられてきたし、日でも「夜でも目が見える」ことから商売繁盛や幸運のシンボルとなっていました。 歴史上、人々が黒をどのように認識してきたのかのあれこれを見ていきましょう。 1. 古代神話に登場する黒 古代ヨーロッパでは、黒は不吉な存在とは考えられていなかったようです。むしろ神秘的で、崇拝の対象ですらありました。 黒は普通のとは違っていると考えられていたようで、ケルト神話や北欧神話にも黒はたびたび登場し、人間並みの知恵を持っていたり、女神様に仕えていたりします。 代表的なのが、ケルト神話に登場する

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    naryk 2017/10/21
  • ヒトラーが戦争勝利後に計画していた「世界新秩序」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Photo credit: Bild 183-1987-0703-507 ヒトラーとナチスが計画していた世界秩序とは 現代の世界は、第2次世界大戦の戦勝国主要5カ国・米ソ(露)英仏中を中心とした国際秩序で成り立っています。勝てば官軍の非常に分かりやすい国際秩序ではあります。 これは戦勝国である連合国が築いた国際秩序ですが、では負けた枢軸国が計画していた国際秩序とはどのようなものだったか。 あれだけデカい戦争をおっ始めたのだから、ヒトラーとナチスには戦争後にどのような世界を作り直すかの青写真がちゃんとあった(と信じたい)のですが、具体的にどのようなものだったのでしょうか。 1. 大ドイツ帝国の構築 Work by Hayden120 「来のドイツ民族の土地」によるヨーロッパ帝国 大戦勝利後、ナチスは「来のゲルマン民族の土地」と考えられる土地を全て統合した「大ドイツ帝国」を建国しようと考え

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    naryk 2017/09/26
  • 秘密のメッセージがあると噂される有名な絵画 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    画家が作品に残した秘密のメッセージとは 大ヒットした小説映画「ダ・ヴィンチ・コード」 は、ルーブル美術館で起こった殺人事件をきっかけにレオナルド・ダ・ヴィンチが作品に残した秘密のメッセージを解き明かしていく、というテーマの作品で、関連書籍を含めて社会現象にまでなりました。 ダ・ヴィンチ・コードの内容が真実かどうかは知りませんが、確かに昔の絵というのは謎めいていて、実はこれには秘密のメッセージが込められているのではないか?と勘ぐりたくなる気持ちは非常によく分かります。ロマンがありますからね。 世をひっくり返すほどのメッセージかどうかは置いといて、実際に画家が絵にパッと見ただけでは分からない意味を残すことはありました。 今回はそんな「秘密のメッセージ」が込められた絵画を集めました。 1. ボッティチェリ「プリマヴェーラ」 ボッティチェリの名作「プリマヴェーラ(春)」を知らない人はいないでしょ

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    naryk 2017/09/23
  • 【なぜ消えた?】歴史の彼方に消えたキリスト教異端派7選 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    キリスト教が世界宗教となるまで拡大する要因はいろいろありますが、 一つとして「その時々の為政者が時と場合によって解釈を変えていける普遍性と汎用性があった」ということがあります。 つまり、教えがかーなりざっくりしてた。 時代が変わっても、その都度その時代、またその国・地域に即した解釈ができる柔軟さを持っていたってことですね。 ローマ・カトリック、プロテスタント、ギリシア正教はじめ、主なキリスト教の流派はみなさんご存知の「三位一体説」をもって絶対としています。 神は一つの実体と、「父なる神」・「イエス・キリスト」・「聖霊」の三つの位格を持っている、とされています。 トーシロにゃあよく分かりませんが、聖書解釈や人民統治の諸問題をクリアするには、 これが一番都合が良かったんでしょう、きっと。 キリスト教2000年の歴史の中でも様々な宗派が興り、今でも増え続けていますが、 その中で異端として歴史の彼

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    naryk 2017/09/23
  • 遊牧民族を統一した匈奴の王・冒頓単于 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    *1 北方遊牧民族を一大勢力にまとめあげた男 匈奴は紀元前4世紀頃、中国の春秋戦国時代に突如として北方の草原地帯に出現した遊牧民族集団。 強力なリーダー・冒頓単于の元で遊牧諸部族を統合して強大化し、南の漢王朝の軍勢を打ち破って一大勢力になりました。 匈奴が率いた遊牧連合王国はその後内紛で南北に分裂。南匈奴も漢民族の王朝の中に取り込まれていきますが、匈奴で築かれた遊牧民族の諸機構は、その後北方草原地帯を支配する鮮卑、突厥、柔然、契丹、女真、モンゴルに受け継がれていきます。 1. 匈奴の登場 1-1. 戦国時代の中国と匈奴 匈奴の出自は諸説あるものの、現在のロシア極東・バイカル湖周辺ではないかと考えられているそうです。 モンゴル高原やアフガニスタン北部、イリ地方にかけて、イラン系・トルコ系など様々な遊牧民族が割拠しており、各々勢力圏を抱えて覇を競いあっていました。 匈奴の名前が初めて中国の文献

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  • ブラジルの近現代史(1) - 帝国ブラジルの野望 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    21世紀の大国・ブラジルの近代史 ブラジルという国はGDPは世界9位(2016年度)であり、天然資源や工業部門で世界経済に占める割合は大きなものがあります。 日人の移民の歴史も長く、3世や4世の日系人が日で就職するケースも多く、人的な結びつきも強い国です。 にも関わらず、ブラジルの歴史というのはあまりにも馴染みがありません。 今回はブラジルがポルトガルから独立した1822年から20世紀までの歴史を、全4回に渡って追っていきたいと思います。 1. 独立の英雄・皇帝ペドロ一世 国に反旗を翻したポルトガル皇太子 ブラジルは長い間、ポルトガル帝国の海外戦略の中心でした。 植民地ブラジルがあげる富の量は国よりも大きかったし、ナポレオン戦争中はポルトガル王室はブラジルに避難しており、1815年から1821年の間、ポルトガルの首都はリオ・デ・ジャネイロにありました。 クリオーリョ(南米に生まれ育

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    naryk 2017/08/01
  • なぜトイレのことを「John」と言うのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    「ちょっとJohn行ってくるわ」 英語圏では「トイレ」のことを「John」と言う場合があります。 なのでJohnに行く、は「用を足す」という意味になります。 なぜトイレはJohnと言うのか。 覚えて、さっそく明日から使っていきましょう。 1. そもそもトイレとは 「トイレ(toilet)」の語源は、フランス語の「トワレット(toilette)」から来ています。そして「トワレット」の語源は「トワル(toile)」つまり「布」です。 ここで言う布とは、髪の毛が整えられている間に肩にかけられた布のことを言いました。 17世紀ごろ、「トイレ」は単に用を足すだけではなく、髪をブラッシングして綺麗に整えたり、お化粧をキメたり、服をコーディネートしたりなど、芸能界でいう控え室のような場所のことを言いました。 肩にかけた布で、手を拭いたり余計な化粧を落としたりなどしたのでしょう。 ちなみに、イギリスではト

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    naryk 2017/07/20
  • お知らせ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    iOS向けNewsアプリ「Pawoon News」にて歴ログ-世界史専門ブログ-の記事の配信がスタートしました。 広告が少なく、サクサクと見れていい感じです。 App Storeレビューも4.6と高評価です。ぜひチェックしてみてください! ダウンロードはこちら Pawoon News 国内外の最新ニュース、2ch/5ch界隈の話題も網羅。 【掲載チャンネル】 - 国内ニュース - 海外ニュース - テクノロジー - ゲーム - エンタメ - 事件・犯罪 - 政治経済 - 仮想通貨 - ライフスタイル - スポーツ - アニメ・漫画 - 旅行 - 人気ブロガー(随時追加中) ダウンロードはこちら

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    naryk 2017/07/20
  • 【同祖論】日本民族と兄弟という説のある民族 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    信じるか信じないかは貴方次第… 日人と他民族の同祖論というのはどういうわけか人気があるテーマです。 だいたいトンデモ論で片付けられることが多いですが、もっともらしい理屈や理論が備わっているので、信じている人も意外といるようです。だいたい、日人ほど「日人論」とか「日人のルーツ」のようなものにこだわる人たちも珍しいと思います。単に自分たちのルーツを知りたい、というだけでなく、ある種のナルシシズムや優越感があって、個人的にはどうかと思うのですが。 様々にある「同祖論」も、当時の政治的経済的な要求があって作られている感があり、当時の人たちの対外感が垣間見えて興味深いものになっています。 1. 日琉同祖論 日琉同祖論は、その名の通り日民族と琉球民族は同じ出自の民族である、とする説。 この説はもともと、16世紀前半の京都の僧侶・月舟寿桂が「鶴翁字銘井序」という書物に「源為朝は伊豆大島で死んだ

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    naryk 2017/05/24
  • 中国の伝統思想と共産党政権の関係 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    社会主義を容易に受容できた中国の伝統思想 いわずもがなですが、共産主義やその手前の社会主義思想が作られたのはヨーロッパです。 マルクスはその著作の中で「高度に発達した資主義はいつか必ず共産主義に到達する」と書きましたが、彼はそれを当時のイギリスを想定して書いていたのであって、すべての国・地域にあまねく適応できるとは限りません。 ところが実際に社会主義革命が起きた国の多くは、ロシア、東欧、中国、東南アジアなど高度な資主義どころか工業化もサッパリなところばっかでした。 さて、中国は清王朝の崩壊から抗日戦争と内戦を経た後に社会主義国家となったわけですが、マルクスの言う「西欧流」の思想がそのまま当てはまったわけではありません。 服は西欧の借り物だったわけですが、その体は中国の伝統思想からなる文脈に根ざしていたのであって、ヨーロッパ思想を中国独自の思想に溶解させていたのでした。 1. 満を排し漢

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    naryk 2017/05/19
  • ヨーロッパに残るケルト人由来の地名 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Work by Feitscherg 現在のヨーロッパに多くに残るケルトの地名 大量の移民が中東やアフリカからやってきているので割合はよくわかりませんが、いわゆる「フランス人」の大部分はケルトの血を引くそうです。 フランスという国名は中世に西ヨーロッパを形作ったゲルマン系のフランク王国から来ていますが、支配層であるゲルマン人に先住のケルト人が溶解して現在のフランスが出来ていきました。 現在ケルトの文化を濃く残すのは、ウェールズ、スコットランド、アイルランドですが、古代はヨーロッパはおろかアナトリアにまでケルト人は拡散していったので、各地にケルト語由来の地名が残っています。 今回はケルト人の移動の歴史と、現在も残るケルトの地名を見ていきたいと思います。 1. ヨーロッパ先住民族ケルト人 一般的にはケルト人と言われていますが、フランスではゴール人、イタリアではガリア人、ギリシャではガラタイ人、

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    naryk 2017/05/14
  • なぜスターは国旗に用いられるのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    自由と解放の象徴・五芒星 スターの意匠は世界の国旗でお馴染みです。 自由主義陣営のお膝元アメリカのみならず、社会主義陣営の大親分ソ連もスターが入っていたし、イスラム諸国にも入っています。 どういうわけか思想や宗教を超えてスターの意匠は人気があって、敵対する勢力が同じ意匠を使っても気にしない。もしかしたら気になっているのかもしれないけど、自ら取り下げることはしないほどの強いシンボル性があるようです。 今回は「象徴図像研究―動物と象徴(和光大学総合文化研究所 松枝到編)」より抜粋して、近代の「自由と解放」の象徴となっているスターの源泉を「フリーメイソン」思想から探っていきます。 1. 五芒星を採用する国の旗 冒頭にフリーメイソン思想から、と言いましたが、現在五芒星を意匠として採用している国旗が全部フリーメイソン思想かというとそうではないです。 スターの意匠は古来からあるので、その国独自の伝統的

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    naryk 2017/05/14
  • YouTubeで聞く世界の古代音楽 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    現代によみがえる古代の音楽 たしか論語だったと思うのですが、漢文の授業でこんな話があったのを覚えています。 孔子が斉の国に滞在していた時、韶の音楽の演奏を聞く機会があった。孔子は「音楽が人の心をここまで揺さぶるとは」と大変感動した。あまりに感動しすぎたので3か月近く呆然として過ごし、肉の味も分からないほどであった。 一説によると、孔子が聞いた韶の音楽とはいくつも銅鑼を並べて奏でる、一種のパーカッションだったそうです。孔子を感動させた古代中国のパーカッション音楽とはどういったものか、すごく気になりますね。 音を後世まで残すのは至難の技だったに違いありませんが、実際に古代の音楽のいくつかが現在でも再現されて、聞くことができます。 1. 「フルリ人の賛美歌」(シリア)紀元前1400年頃 www.youtube.com ドレミ調の音階で作曲された3,400年前の曲 フルリ人は紀元前25世紀ごろから

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    naryk 2017/05/13
  • 【移民】白人社会に大量の中国人がやってきた結果 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    押し寄せる中国人移民に最適な対策とは アメリカやオーストラリアは、もともとイギリス系移民を中心とした人々がその中核を成す国です。 特にアメリカは、ピューリタニズムを根幹としながらもプラグマティズムでうまいこと骨抜きにした理想主義を掲げ、白人のための活気ある平等社会を構築していました。 そこに19世紀半ばごろから、一攫千金を夢見て大量の中国人移民がやってきました。 なんだこいつらは。 戸惑う白人たち。 ところが、 アメリカとオーストラリアの中国人移民対策はそれぞれ異なり、しかも全く異なる結果を出すことになりました。 1. なぜ中国人移民が大量流入したか 安価な労働力としての中国人 イギリスは1834年に奴隷制を廃止しましたが、プランテーション農園など大量のマンパワーを必要とする産業に経済依存しており、奴隷に代わる安価な労働力を求めていました。 注目されたのが、アヘン戦争に敗れた清国の中国人ク

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    naryk 2017/05/04
  • 遺棄された幻の植民地(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    統治が大変すぎて維持できなかった植民地の数々 現代では「植民地(Colony)」という言葉はネガティブな意味を持ちます。 主権の侵害・富の収奪・人権の軽視といったニュアンスを含んでおり、二度と大国が小国を植民地の地位に落とすことがないようにしなければならない、と教わります。 ですが、18世紀〜20世紀前半は「植民地」というと、「人生一発大逆転」の可能性がある夢と希望と一攫千金の地であると思われていました。 当然、大成功した植民地もあれば、大失敗に終わった植民地もありました。 今回は後者の、大失敗して遺棄されて歴史に埋もれた植民地の事例です。 1. ニュー・オーストラリア(オーストラリア移民のパラグアイ植民地) 酒と女の禁止が原因で崩壊した社会主義者のユートピア 19世紀後半、オーストラリアでは低賃金労働者によるストライキや労働紛争が当局によりことごとく鎮圧され、「労働者のためのオーストラリ

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    naryk 2017/05/04
  • 【コブラ効果】全くの逆効果になった5つの法律 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    全くの逆効果になってしまった法律 逆効果というのは世の中に溢れています。 ダイエット品をべすぎて太ってしまった。 健康のためにサウナに行ったら貧血で倒れてしまった。 コストを下げるためにレイオフをしたら会社の業績が下がってしまった。 そしてこのような逆効果を国単位でやらかしてしまった事例もたくさんあります。 1. コブラの数が増えてしまった「コブラ駆除法」 コブラの死骸に報酬を出した結果 大英帝国支配下のインド・デリー。 大のヘビ嫌いのイギリス人知事は「コブラを駆除し届けて出た者には報酬を出す」というお触れを出しました。 当初は人々はせっせと野山に出かけてコブラを狩って報酬を得ていたのですが、次第により大規模により効率的に報酬を得ようとするものが現れ始めます。 なんと、デリーの町中のあちこちに「コブラ農場」がオープン。 農場ではコブラを交配して飼育し、ある一定まで成長したら殺害。そして

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    naryk 2017/03/30