社団法人コンピュータエンターテインメント協会(略称:CESA)が主催するゲーム開発者、および業界関係者向けカンファレンス「CESAデベロッパーズカンファレンス 2006」において、「わが国におけるPCゲームの現状と今後の展望 -恋愛SLG市場の成熟と家庭用ゲーム機への移植を中心に-」をテーマにしたセッションが行われた。登壇者は、東京大学大学院情報学環の吉田正高氏、哲学者・批評家の東浩紀氏、アルケミスト取締役の浦野重信氏、ベック所属のゲームクリエイター・芝村裕吏氏の4人。 最初に登壇した吉田氏は、恋愛シミュレーションゲームの歴史を解説。PC用ソフトの『ザース』や『WILL』を例に挙げながら、80年代からアニメの影響を受け、「RPGのゲーム性に、いわゆる「アニメ絵」的な表現が加えられたゲームが登場するようになった」と説明した。 一方で、SS用ソフト『センチメンタル・グラフィティ』を皮切りに、ゲ