「アーティスト水樹奈々」をつくる、キングレコードMM制作部長三嶋章夫氏 女性シンガーでありアニメ声優でもある水樹奈々さん(29)のCDシングル「夢幻」が好調だ。発売2週間で出荷約10万枚、オリコン週間チャートで初登場3位を記録した。アイドル色を抑えた楽曲作りが支持され、ファン層は女性にも拡大している。 仕掛け人はキングレコードMM制作部長、三嶋章夫氏。 「思春期に聴いていた音楽は美空ひばり」――。愛媛県出身の水樹さんは演歌とアニメソングを聴いて育った。四国地方は演歌が盛んな地域といわれ、演歌教室を営む両親の教えの下、水樹さんは幼少時から演歌の世界にどっぷりと漬かっていた。 演歌歌手を目指して上京した水樹さんは、先にアニメ声優としてデビュー。声優の仕事の傍ら、都内のライブ会場で演歌やポップソングなどを披露したところ、演歌で鍛えた伸びのある声やしっかりした低音が三嶋氏の目に留まり、キングレコー