国土交通省は9日、客室乗務員の交代をめぐり、スカイマークが、最終決定権がある機長の判断を否定し、運航を命じたとして、同社の西久保慎一社長らを呼んで厳重注意し、安全管理体制の見直しと報告を求めた。 国交省によると、2月5日の羽田発福岡行き17便ボーイング737(乗客乗員183人)で、出発前に外国人機長が、責任者の客室乗務員について「十分な声が出ず、緊急時の乗客の誘導に支障をきたす」と判断、交代を要請した。 しかし、事情を聴いた西久保社長や井手隆司会長は「乗務には問題はない」として、交代しないまま運航するよう命令、機長は命令を拒否し、同社は別の機長にかえ、運航。同社は「機長にふさわしくない」として、2月5日付で契約解除した。17便は、約1時間遅れで出発した。 国交省は「機長の判断を否定し、運航を命じることは、安全を脅かしかねない」と指摘。同社は「安全上の問題で機長を交代したが、結果として