「科学コミュニケーション」という言葉をご存じでしょうか。難しく、とっつきにくい印象のある科学の知識を、広く共有しようとする取り組みを指す言葉です。専門家と一般市民の間でのコミュニケーションはもちろん、ある分野で専門を究めた研究者でも、少し分野が変われば素人ですから、異なる分野の専門家同士のコミュニケーションも科学コミュニケーションと呼ばれます。 iPS細胞のような生命科学、IT(情報技術)、AI(人工知能)といった先端技術など、さまざまな科学技術がものすごいスピードで進展しています。私は、新しい技術の可能性や課題について、その使い手である一般の皆さんと意見交換する科学コミュニケーションは、研究者にとって重要な仕事の一つだと考えています。
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