企業や組織がコンピュータを使い出して以降、アプリケーションソフトウエアは常に悩みの種であった。本当に欲しいソフトをうまく作れない。間違いが残る。使い始めた後の保守作業が面倒である。こうした昔からの悩みに加え、年を追うごとに新旧のソフトが積み重なり、手が付けられない状態になっている。 かつてはコンピュータを新機種に入れ替えるたびにソフトを作り直していた。新旧のコンピュータでソフトの互換性が保たれていなかったからである。コンピュータ本体の値段がソフト開発費より当時は高かったこともあり、コンピュータ利用とはそういうものだとされていた。 しかし、コンピュータは安くなり続け、その一方でソフト開発費は上昇を続けた。いちいち作り直すのは大変だということで、機種間の互換性がとられ、開発したソフトをたとえコンピュータを入れ替えたとしても継続利用できるようになった。 それでもソフトにかかるお金は増え続けた。い
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