タイ 世界遺産条約脱退の意向 6月27日 7時13分 ユネスコの世界遺産委員会に出席したタイ政府の代表が、カンボジアとの対立の火種となっている世界遺産への委員会の対応を不服として、世界遺産条約から脱退する意向を示し、ユネスコの事務局長が条約にとどまるよう呼びかける異例の事態となっています。 世界遺産に登録されているカンボジアのヒンズー教寺院遺跡の「プレアビヒア」では、周辺地域の領有権を巡ってタイとの間で軍事衝突がたびたび起きています。こうしたなか、カンボジア政府は、パリで開かれている世界遺産委員会で、この遺産の管理計画を提出しました。これに対し、タイ政府の代表はタイの主権を侵害するとして議論の延期を求めましたが、委員会に聞き入れられなかったため議場を立ち去り、25日、世界遺産条約から脱退する意向を示しました。これについてユネスコのボコバ事務局長は26日、声明を出し、「世界遺産は対立でなく対