【モスクワ=小野田雄一】ロシア北西部アルハンゲリスクに所在する情報機関「ロシア連邦保安局(FSB)」の支部施設内で31日、爆発が起き、爆発物を持ち込んだとみられる少年(17)1人が死亡した。爆発によりFSB職員3人が負傷し、救急搬送された。イタル・タス通信などが伝えた。 タス通信などによると、少年は地元在住とみられる。施設内に立ち入ってバッグから何らかの装置を取り出した直後に爆発が起きた。露治安当局はテロ事件とみて少年の政治的背景などの捜査を始めたほか、周辺の国家機関や公共施設の警備を強化した。 FSBは「ロシア対外情報庁(SVR)」などとともに、旧ソ連の諜報機関「国家保安委員会(KGB)」の後継機関の一つ。KGB出身のプーチン露大統領が大統領就任前に長官を務めたこともある。