「人間には二種類のタイプがいる。それは人を殴れる奴と人を殴れない奴だ」 そう言ったのは、いまは亡き友人だ。 彼は盗んだバイクで海沿いの街を走りに走った挙句、その辺りを縄張りとする暴走族のグループを挑発し、捕まり、リンチされ、そして殺された。顔はもう原型をとどめていなかったそうだ。彼は人を殴れるタイプだったが、一度も抵抗できないまま、死んでしまったらしい。 僕は人生において、すくなくとも記憶にある限り、一度も人を殴ったことがない。殴りたいと思ったこともない。殴りたいけど殴れないだけで、それは嘘だよ、と反論してきたのも、あの若くして死んだ友人だ。殴りたくないのならば、きみはロボットなのかもしれないな、と続けて。友人だったが、改めて考えれば、大変失礼な奴だ。 だけど僕は本当に暴力が嫌いだ。怖い。あと血も嫌いだから見たくない。そういう生理的な嫌悪感もある。そもそも暴力を振って、なんになる、と言うの
【2024/2/6追記:『ハズビン・ホテルへようこそ』シーズン1完結に伴い、限定公開していた部分(パレスチナ問題なども踏まえて考えたこと)も改めて加筆&全体公開し、完全版っぽい記事にしてみました。有料部分は雑感を別途に追記。すでに買ってくださった方はそのまま読める……はず(読めなかったら教えてください)】 2018年頃、この約3分のアニメ動画を見た時の驚きを今でも覚えている。 www.youtube.com 2019年に始まるという海外アニメ『ハズビン・ホテル』、絵柄もダークな世界観もめちゃ可愛くて斬新でとても気になっている。この動画の歌も弾けてて楽しいし『スティーブン・ユニバース』級の凄い作品になりそうなオーラを感じるが、どうだろう。楽しみ(百合もありそうだし)https://t.co/JwkNcHzujZ — ぬまがさワタリ (@numagasa) 2018年10月13日 タイトルは「
ロシア社会は「停滞してなどいない」 ──西洋が衰退している指標の一つとして乳児死亡率を挙げています。この指標は何を示すものなのですか。 私は1970年から1974年にかけてロシアの乳児死亡率が上昇しているのを見つけ、その後、ソ連が乳児死亡率の統計を公表しなくなったので、1976年に出した自著『最後の転落』で、ソ連にもはや未来はないという判断を下しました。 ですから、この乳児死亡率という指標にそれなりの価値があることは実証済みです。いまこの乳児死亡率を見ると、米国は西側諸国のすべてに遅れをとっています。最も先進的なのは北欧諸国と日本ですが、ロシアも進んでいます。 フランスはロシアよりも前にいますが、乳児死亡率が再上昇しかねない動揺のようなものが見受けられます。いずれにせよフランスはベラルーシに遅れをとっているのです。 これが意味するのは、要するに、ロシアについて語られている事柄がしばしば間違
2023年10月のハマース主導の奇襲以降、ガザに対するイスラエルの「報復」は、すでに3万人に迫るパレスチナ人の死者を出しており、うち1万人以上が子どもとされる(2024年2月現在)。さらなる「最悪の事態」を予感させるように、約150万人が絶望的なテント生活を送るガザ地区ラファへの攻撃が「大虐殺」になりうる、と国連が異例の警告を出した。それほどの異常事態が、世界が注視する中で進行しつつあるのだ。 こうしたあまりに深刻な現実を、フィクションになぞらえること自体が不謹慎という意見もあるだろうし、「創作物に“政治”(≒現実の諸問題)を持ち込む」ことを好まない人もいるかもしれない。それでも本作は、様々な意味で今の世界の状況に「刺さっている」ように思えてならない。チャーリーが地獄に迫る虐殺を止めるため、天使たちと直談判しに天国へ向かう第6話は特にそれが顕著だ。 第6話後半の歌唱シーンは、本作屈指の出来
主人公カップルは女性同士! キャラ同士の関係性も「推せる」 キャラクター単体の魅力だけでなく、キャラ同士の「関係性」が実に豊かなことも、世界中のファンの心を燃え上がらせているに違いない。『ハズビン・ホテル』シリーズがとてもクィアな(性的マイノリティのキャラクターが沢山出てきたり、肯定的に描かれる)作品であることも強調したい。 同性キャラ同士の関係にしても単なる「匂わせ」にとどまらず、たとえば主人公チャーリーと相棒ヴァギーは公式に女性カップルである。性的マイノリティの主要キャラに正面から光を当てたメジャー作品はまだまだ少ないので、その意味でも推したい2人だ。終盤では美しいラブソングを歌い合う場面もしっかり用意されていて最高である。 推せる関係性と言えば、やはりエンジェル・ダストとハスクは外せない。2人の関係の深まりが描かれた第4話「仮面」は、多くの人が『ハズビン・ホテルへようこそ』シーズン1
THE PILOT IS HERE!! Follow Charlie, the princess of Hell, as she pursues her seemingly impossible goal of rehabilitating demons to peacefully reduce overpopulation in her kingdom. After a yearly extermination imposed by angels, She opens a hotel in hopes that patients will be "checking out" into Heaven. While most of Hell mocks her goal, her devoted partner Vaggie, and their first test subject, a
「まあ、日本人の方ですね。入籍日は特に言わなくていいかな。至って普通の人というか、ふふふ、普通の日本人の人ですね」 【写真あり】写りこんでいた“インテリア”(大谷のインスタグラムより) 3月1日(現地時間2月29日)、結婚を発表したドジャースの大谷翔平(29)が会見を開いた。詳しくは明かさなかったものの、相手はいたって普通の人だとコメント。デートで外出することはなく、家の中で過ごしていたという。 世界中に衝撃が走った大谷の結婚発表。というのも、これまで大谷は熱愛報道が取り沙汰されたことはなく、SNSなどでの“匂わせ”を指摘されたこともなかったのだ。 「会見でも『今日まずここで発表して、野球に集中したいなっていうのが1番ですね』と語ったように、大谷選手は“野球一筋”のイメージが浸透しています。それだけに結婚どころか恋愛のイメージは強くはありませんでした」(スポーツ紙記者) そんな大谷だが、結
阿部サダヲ主演、宮藤官九郎が脚本を手がけるTBS系金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(毎週金曜よる10:00~)の第6話「昔話しちゃダメですか?」が1日に放送。主人公・小川市郎(阿部)の一人娘・純子(河合優実)がミュージカルパートに参加し、その歌声に、視聴者からX(旧Twitter)でも絶賛の声があがった。(ネタバレあり。以下、第6話までの展開に触れています) ついに純子がミュージカル参戦!「不適切にもほどがある!」フォトギャラリー 本作は、2024年にタイムスリップしてしまった、1986年に暮らす昭和オヤジ・小川市郎(阿部)が、過去と現在を行き来しながら、コンプライアンス無視の「不適切」発言で令和の空気をかき回すコメディー。第6話では、令和のテレビ局でカウンセラーとなった市郎が、渚の同期・羽村由貴(ファーストサマーウイカ)の悩みを受けて、大物脚本家・エモケンこと江面賢太郎(池田成志)と
なお本人はオフサイドもハンドのルールすらも知らんかった模様 当初は翼がボール抱えて相手ゴールに突っ込むことを検討して編集にそれラグビーやって突っ込まれた
れいわ新選組共同代表の大石晃子衆院議員(46)が1日、国会内での党の会見で、同日午前の衆院政治倫理審査会で「叱責された」ことを明かした。 【写真】衆院本会議で掲げた〝岸田コラ〟プラカードを見せる大石晃子氏 大石氏は、同日行われた西村康稔前経済産業相(61)が出席した政倫審を傍聴。「委員長が、傍聴の皆さんも不規則発言してはいけませんってことを冒頭に言うんですよ。ほぼ全員男性ですよね。なんか張り詰めた空気なんですね」と、雰囲気を伝えた。 「いつものように私が大声でヤジったら退場させられるなっていう空気があった。なので、ちょっと小さな声でヤジってて。追い出されない音量でヤジってた。ただ、西村さん本人も聞こえていた。席に座っている自民党議員も、全員でこっち見ていた。与党の空気にのまれている空気。そんな空気にのまれてはいけないっていう見本としてヤジを入れていた」と振り返った。 大石氏は、傍聴席にいた
2023年1月に「はてなブログ」で連載が始まった4コマ漫画『脳外科医 竹田くん』。 【画像あり】ドリルで頸椎を損傷…1人の医師が起こした医療ミス一覧 赤池市という架空の町にある市民病院に赴任してきた竹田くんだが、手術を受けた患者は後遺症に苦しみ、死亡事故も発生する。その描写が、2019年から兵庫県の赤穂市民病院で立て続けに起きた医療事故と酷似している――。 ネット上でそう話題になると、地元紙「赤穂民報」も《登場人物の名前や顔立ちも実在する関係者を連想させるもの》であることを報じた。 2024年2月、竹田くんのモデルとされる40代の男性医師が、赤穂市民病院を依願退職後に勤務していた大阪府内の病院でも患者を死亡させ、遺族から民事訴訟を起こされたことを「赤穂民報」が続報。重大な医療ミスを連発しても、なぜ男性医師は白衣を着続けられていたのか。現役医師3人が衝撃の実態を語った! ■登場する医師 医師
兵庫県は25日、県立加古川医療センター(同県加古川市)で、60代男性に対する人工肛門造設手術の際、切断した腸管の口側(上部)に人工肛門を作るべきだったのに、誤って肛門側(下部)の腸管に作るミスがあったと発表した。再手術で人工肛門を付け直し、術後の経過は良好という。 県によると、男性は鼠径ヘルニアで穴が開く腸穿孔と急性腹膜炎を発症。5月19日に救急搬送され、人工肛門造設などの手術を受けた。医師は本来、口につながる腸管を腹の外に出して人工肛門を作るべきだったが、誤って肛門につながる腸管に作ったという。 別の医師が同21日に腹膜炎の状況を検査した際、ミスを発見。最初に手術した医師が再手術し、男性は6月30日に退院した。 県は原因として、複数の緊急処置が必要だったことや、男性の腸が通常より長くねじれ、目視で判断できなかった点などを説明。今後、目視による判断が難しい場合は手で触って確認することを徹底
千葉県の成田赤十字病院で受けた手術で、誤って人工肛門を大腸ではなく胃に造設されて精神的苦痛を受けたとして、70代の女性患者の家族が日本赤十字社に損害賠償を求めて東京地裁に提訴したことが1日、関係者への取材で分かった。
映画『オッペンハイマー』の試写会に行ってきました。日本中の映画関係者が来ているのではないかと思うほどの大劇場満員の試写で、受付だけで大行列でした。 まずはこの映画の配給に手を挙げてくれたビターズ・エンド社にお礼を言いたい。アメリカで映画賞総なめ状態にも関わらずこの映画の公開はなかなか決まらなかった。『正欲』『熱のあとに』など優れた日本映画の配給を支える一方、こうした火中の栗を拾うような作品も配給してくれるのは映画ファンとして足を向けて寝られない。 『オッペンハイマー』の映画技術も素晴らしいものだった。ちょっと『シン・ゴジラ』のスピード議論劇を思わせる情報の洪水とともに、この世の果てでプロメテウスが火を拾うような映像が怒涛のように押し寄せた。180分という上映時間を長く感じないといえば嘘になるが(流石に疲れた)技術的には圧巻と言うしかない。 日本で見られてよかった。配給してくれてありがとう。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く