「中森明菜、再始動」が話題を呼んでいる。今月1日は、彼女のデビュー42周年だった。1982年5月、16歳の明菜は『スローモーション』でデビューした。キャッチフレーズは、なんと「ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)」! 2曲目の『少女A』が大ヒットして、ブレークした。松田聖子と並ぶ80年代のトップアイドルだ。いや、聖子も山口百恵も叶(かな)わなかった日本レコード大賞の大賞を、明菜は2年連続で受賞している(85年『ミ・アモーレ』、86年『DESIRE-情熱-』)。かつてたしかに〝中森明菜の時代〟が存在したのだ。 しかし、近年、彼女の姿はすっかり消えた。2010年、体調不良で無期限休養を発表。14年末のNHK『紅白歌合戦』にサプライズ出演した。ニューヨークからの生中継だったが、痩せてやつれた姿に心配の声が上がる。その後10年、まったくテレビには出ていない。 17年のディナーショーが、人前で歌