日本が南極海で行っている調査捕鯨が国際条約に違反するとして、オーストラリア政府が国際司法裁判所に訴えた裁判は、すべての弁論が終了しました。 判決は早ければ年内にも出される見通しで、内容次第では日本の捕鯨の将来に大きな影響を及ぼすことになりそうです。 この裁判は、オーストラリア政府が3年前、日本政府を相手取って、オランダのハーグにある国際司法裁判所に訴えたもので、「日本が南極海で行っている調査捕鯨は、国際捕鯨取締条約に違反する」として、捕鯨の中止を求めています。 裁判は先月26日から口頭弁論が始まり、オーストラリア側は、日本が捕獲している鯨の頭数が年間数百頭に及んでいることや、鯨肉が販売されていることなどを理由に、「日本の調査捕鯨は商業捕鯨にほかならない」と主張してきました。 これに対し日本側は、あくまでも科学的な調査を目的としたもので、成果を挙げており、鯨肉の販売も条約で認められていると主