中国外務省の華春瑩副報道局長は19日の定例会見で、南シナ海で中国海軍が米軍の無人潜水機を回収した問題で、トランプ米次期大統領が「中国が盗んだ」と非難したことについて「『盗む』という言葉は非常に不愉快で、不正確だ」と批判。「船舶の航行の安全に危険が及ぶのを防ぐために、責任感をもって識別調査を行った」と述べた。 華氏はさらに、「あなたが道路上である物を見つけ、誰かがやってきて返してほしいと言えば、あなたは本当にこの人物の物か調べるだろう。とても簡単なことだ」と比喩を使って説明した。無人潜水機が米側に引き渡される時期については明言を避け、「中米両軍はスムーズな意思疎通を保っており、適切に処理されると信じる」と述べるにとどめた。(北京=西村大輔)