ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/column (14)

  • テロリストを英雄に仕立てる韓国の幼児的ナショナリズム

    安重根という名前を知っている日人はほとんどいないと思うが、韓国では「抗日闘争の英雄」である。といっても彼は建設的な事業をしたわけではなく、1909年に日の初代韓国統監だった伊藤博文を暗殺したテロリストである。 ところが韓国の朴槿恵大統領は、彼が伊藤を暗殺した中国のハルビン駅に記念碑を建設することを中国側に提案し、それが「順調に進んでいる」と表明した。テロリストを英雄として賞賛することも先進国では考えられないが、暗殺事件から100年以上たって記念碑を建てようと他国に提案する大統領も普通ではない。 この一つの原因は、韓国があおっている反日感情の歴史的根拠がないことにある。韓国は1910年の日韓併合から終戦までの時期を「日帝36年」として批判しているが、その時期に日の朝鮮総督府が韓国人を虐待した記録はほとんどない。一時は「強制連行」や「従軍慰安婦」などを持ち出したが、それも事実と異なると判

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    ncc1701 2013/11/20
    忠臣蔵がブーメランになって飛んでくるぞ。あれは当時の非合法行為だったし。
  • 派遣労働の規制は撤廃し、多様な雇用形態を労働者が選べる社会に

    政府の規制改革会議は、労働者派遣法で原則禁止されている30日以内の「日雇い派遣」を見直す意見書を出し、厚生労働省に労働者派遣制度の規制緩和を求めた。これは小さな話のようにみえるが、民主党政権で一貫して強化されてきた雇用規制を緩和する方向に転換する、大きな一歩である。 派遣労働についての政府の方針は、二転三転してきた。2000年代初頭の信用不安にともなう不況の中で、雇用の受け皿として非正社員が活用されるようになり、それまで専門職を中心としていた派遣労働が製造業などにも広がり、26業種になった。日が「リーマンショック」以降の世界的な不況の中でも、4%前後の低い失業率ですんだのは、こうした雇用形態の多様化の効果が大きい。 ところが2008年末に行なわれた「年越し派遣村」をきっかけにして、派遣労働を敵視する風潮が広がり、あたかも派遣=非正社員であるかのような錯覚にもとづいて、民主党や社民党などが

    派遣労働の規制は撤廃し、多様な雇用形態を労働者が選べる社会に
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    ncc1701 2013/10/09
    この件に関して「選ぶ」の主語は企業だよ。決して労働者ではない。
  • 「建築のジェノサイド」に気付かない日本

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔9月3日号掲載〕 鎌倉を世界文化遺産に登録しないように──ユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関イコモス(国際記念物遺跡会議)がそう勧告したことを受け、松尾崇・鎌倉市長と黒岩祐治・神奈川県知事は会見で無念さをにじませた。 鎌倉市当局は中世の都市としての「物的証拠が不十分」と指摘されたことを認め、私にこう説明した。人類の遺産として保護する価値があると世界に認めてほしいのは、鎌倉を取り囲む山々とその麓に点在する寺院や遺跡だ。そこに日独自のサムライ文化があると自分たちは考えているが、イコモスにはその意図が十分伝わらず、「武家の古都」とする根拠が不十分だと判断された、と。 黒岩知事は今回の勧告に「目の前が真っ暗になるような衝撃を受けた」と語った。こんな妥当な判断に衝撃を受けているようでは、知事の体が心配になる。そもそも県の誇る珠玉・鎌倉がじわじわ破壊さ

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    ncc1701 2013/09/10
    京都駅に降り立った外国人観光客は、駅舎を見て必ず「どこが古都やねん…」とつぶやいているはず。
  • 嫌韓デモの現場で見た日本の底力

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔7月30日号掲載〕 6月30日、私は最近話題になっている嫌韓デモに行ってみた。このデモは東京の新大久保で何年も前から、毎週日曜日に行われているものだ。私は不安を胸に家を出た。自分の身も心配だったが、新大久保の人々のことも、日の対外イメージのことも心配だった。 実は新大久保はサンフランシスコのチャイナタウンやパリの日人街と同じような「観光スポット」だ。外国人にとって、新大久保のコリアンタウンを歩くことは伊勢丹新宿店の地階と同じくらい楽しさと驚きに満ちている。伊勢丹が日がいかに洗練されているかを示しているとすれば、新大久保の街が示しているのは日が外国人に対してフレンドリーで開かれた国であり、他国の文化が生き生きと存在できる国だということだ。 だがデモのせいで、新大久保は日が外国人にとっていかに不快な国になり得るかを象徴する場所となった。嫌韓デモ

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    ncc1701 2013/09/02
    「朝鮮は“恨”の文化で、日本は“恥”の文化」という。国士様たちはあれを「恥を知れ」でなく「恥をかけ」だと思ってるんじゃないか。
  • 社員旅行で眺めた日本

    5月中旬、友人から携帯にメッセージが届いた。「日では日酒と、冷たいビールと、冷たい牛乳と、冷たいジュースと、冷たい水道水をそのまま飲んでも、わたしのお腹はなんともない! まだまだべたい飲みたいと思うくらい。中国ならそんなことをしたら1日もしないうちにバッタリだわ。ここは当に素晴らしい国!」 中国IT関連企業に勤めるチャンさんは、社員旅行で初めての日滞在中だった。毎日のように彼女から届く写真とメッセージを見て、6日間の滞在を終えて帰国したチャンさんにお願いして仲の良い同僚のシュウさん、モンさん、ビンさんに集まってもらった。チャンさんが得意げに温泉地から送ってきた写真に浴衣と丹前を上手に着こなして仲良く写っていた男性3人組だ。 残業で遅くなる、というビンさんを待たずに、4人で鍋を囲みながらおしゃべりが始まった。 ――旅行に参加したのは何人くらい? シュウ:うちの社員は20人、あと旅

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    ncc1701 2013/05/21
  • 日中衝突の今だからこそ中国語を学ぶ意味

    今週のコラムニスト:李小牧 〔4月23日号掲載〕 歌舞伎町案内人の目から、思わず涙がこぼれた──。 久々にヤクザとトラブルになって監禁されたわけでも、浮気が見つかって中国にハイヒールで頭を殴られたわけでもない。2番目の日(私は4人と6回結婚している!)との間に生まれた「二男」(3人の息子の母親はみな別人だ!)がこの春、大学に入学したのだ。スーツ姿で入学式に出た息子の晴れ姿を見て、中国で小学校しか出ていない私はとても感動した。 息子が入学したのは東京の国士舘大学。中国語・中国文学専攻だ。国士舘は戦前の右翼団体・玄洋社の流れをくむ私塾として創設され、一般的に右寄りの学校と思われている。「右」にやたら敏感な在日中国人の先輩の中には、「あの学校の『傾向』をキミはまったく理解してない!」と、マイクロブログの微博(ウェイボー)で私を批判する人もいた。 ただ警察官への就職率こそ高いが、国士舘大

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    ncc1701 2013/05/07
    一方、中国で日本語を学ぶ学生もいる(去年は辛い経験をしたらしい)。双方の若者たちは、中国の民主化がソフトランディングするために欠かせない力になるはず。政治がどうあれ、こういう芽は大事に守りたい。
  • スマホが人間をダメにする

    インターネット時代、スマートフォン時代になって、我々はいつの間にか、以前にはなかったような無礼ではしたない振る舞いをするようになった。 その1つがいわゆる「ショールーミング」、小売店をショールームのように利用することだ。店では商品を見るだけで、実際の購入は自宅のパソコンなどからショッピングサイトにアクセスして行う。 もちろん、これは今に始まったことではないのだが、問題はそのやりかたが昨今どんどん露骨になってきたということだ。 アマゾン・ドットコムがインターネットでを売り始めた当初から、の中身は店頭の立ち読みで確かめ、注文は家に帰ってアマゾンでする、という人はいた。だがその頃は、「屋さんに悪いな」という気持ちが少しは働いていた。それでもアマゾンで買ったのは、安いアマゾン価格を前にして背に腹は代えられなかったからだ。 ところが今は、この「クリック購入」を屋の中でもスマホを使ってやるよう

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    ncc1701 2013/02/05
    携帯が普及したせいで待ち合わせにルーズな人が増えた(遅刻の連絡が容易になったから)という話もあるな。
  • 少子化対策のヒントは出産天国フランスにあり

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔8月15・22日号掲載〕 日人女性がフランスに魅せられる理由はいくつもある。美術館、おいしいワイン......。私はパートナーのおかげで、もう1つの理由に気付いた。昨年彼女が妊娠し、私たちは現実的な理由からフランスではなく東京の病院で出産することにした。女性が子供を産むに当たって、日はとても安全な国。ところが看護師たちは素晴らしいのに、日で出産するのはフランスよりはるかに大変だった。 私の友人の日人女性は昨年5月にマルセイユの病院で出産した。分娩室に入ったらボブ・マーリーのレゲエ音楽ががんがん流れていたそうだ! これが日の病院だったら不安になりそうだが、スタッフがプロ意識に徹していたので安心したという。「2時間で終わった。全然痛くなかった」と友人は当時を振り返る。産後の回復も早く3日間の入院で済んだ。 フランスでは普通、出産するのはパリのホ

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    ncc1701 2012/08/27
    日本がシングルマザーに石を投げる社会である限り、フランスの真似なんて逆立ちしても無理。
  • 「親日」か「反日」かでは語れない領土問題

    香港人活動家の尖閣上陸で始まり、19日の日曜日には中国各地での反日デモにまで発展した騒ぎに、「これからどうなるのだろう」と感じている日人は少なくない。わたし個人は逆に中国人の方が泰然としているという気がしている。というのも中国人はある意味、単純明確に「領土問題」としてこの事件をとらえているのに対して、逆に日側には見えていない点があまりにも多く、その状態で解読しようとすればするほどわからなくなり不安に結びつく、つまり「知らないこと」が猜疑を生んで怖れや戸惑いに結びついているように見える。 今回まず明らかになった「不明点」は、日社会には尖閣(中国では「釣魚島」、台湾や香港では「釣魚台」と呼ぶ。稿では中国側視点を紹介する場合は「釣魚島」で統一する)を巡る領土紛争についての認識に大きな誤解があることだ。 活動家の上陸が伝えられた瞬間から、ツイッターなどでは「反日」という言葉が飛び交い出した

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    ncc1701 2012/08/20
    メディア経由で見ていると中国全土が燃え盛ってるように見えるけど、日本大使館前から100メートル離れれば普段どおり。
  • 「消費税の国」フランスが教えるその功罪

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔5月23日号掲載〕 日政治家の皆さんへ。日在住のフランス人として、消費税について私自身の経験を踏まえてアドバイスしたい。 日人は芸術や人生を楽しむフランスのライフスタイルに加えて、フランスの付加価値税(消費税)も称賛するようになったらしい。日経ヴェリタスは2月19日付記事で、フランスではニコラ・サルコジ大統領が消費税率を現行の19・6%から10月に21・2%に引き上げる考えを示したことを紹介。日の消費税率を10%に引き上げてもまだ低過ぎるのではないか、と結んでいる。 確かにワインとチーズばかりがフランスじゃない。消費税の一種である付加価値税もフランス生まれ。財務官僚のモーリス・ローレが54年に考案し導入した。政府にとって消費税は「天の恵み」のようなもので、生みの親ローレはフランスでは偉人であり「英雄」だ。 楽々と税金を徴収できる消費税は、い

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    ncc1701 2012/05/28
    生活保護や失業保険や子供手当てがこれだけ叩かれている日本で、増税した分の消費税はどこへ消えていくんだろうね?
  • アピール下手の東京は再び五輪に素通りされる

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔3月28日号掲載〕 日は間もなくオリンピックの金メダルを手にするかもしれない。種目は「招致失敗」。88年(名古屋)、08年(大阪)、16年(東京)の夏季大会の開催地に立候補して落選した日の代表として、東京が20年大会の招致失敗に向けて果敢に準備を進めている。 前回の招致活動では150億円(うち100億円は公金)が無に帰した。コカ・コーラの社が唯一の自慢というアトランタが96年大会に選ばれ、東京のように素晴らしい都市がいつも素通りされるのだから驚きだ。 アトランタにあって東京にないものは何か──政治的かつ国際的な招致戦略を熟知しているかどうか、だ。日オリンピック委員会(JOC)のホームページは、今この時期に世界を意識していないことを何より物語っている。日語版はカラフルで躍動的で情報満載だが、英語版は社交辞令で作ったにすぎない。 東京の招致関連

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    ncc1701 2012/04/02
    別にいらん。石原の自己満足に付き合う気はない。
  • 李小牧チャンネルが日本を「丸裸」にする

    今週のコラムニスト:李小牧 〔2月8日合併号掲載〕 00年に放送された『小さな留学生』というテレビドキュメンタリーを覚えているだろうか。日で働く父と暮らすため北京からやって来た9歳の中国人の女の子が、言葉と国の壁を乗り越えてたくましく成長する姿を描いたものだ。この作品を含む在日中国人留学生の奮闘ぶりをテーマにしたドキュメンタリー集『我們的留学生活(我々の留学生活)』は当時、日中両国で大きな感動を呼んだ。 放送されなかったが、私もこのドキュメンタリーの密着取材を受けた。撮影した中国人の張麗玲(チャン・リーリン)プロデューサーは現在、中国の国営放送CCTV(中国中央電視台)の番組を日で放送する日企業、大富の社長を務めている。同社のチャンネル「CCTV大富」が1月下旬から日語と中国語の2カ国語同時放送を始めるということで、先日その記者会見に参加した。 ニュースは日語同時通訳で、ドラマや

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    ncc1701 2012/02/14
  • 大阪市の橋下市長が日本の教育にたたきつけた挑戦状

    昨年、大阪府知事から大阪市長に転身した橋下徹市長が、彼を批判する学者やコメンテーターに論戦を挑んでいる。特に話題になったのが、1月15日の「報道ステーションSUNDAY」での北海道大学の山口二郎教授との討論である。山口氏は以前から橋市長の政治手法を批判してきたが、これに対して橋下氏が討論を呼びかけたのだ。 番組内容は一方的で、大阪市政の問題点を具体的に指摘した橋下氏に対して山口氏は「選挙に勝ったからといってすべて正しいわけではない」などの一般論に終始し、何も問題点を指摘できなかった。しかしこれによって普段は大阪ローカルでしか話題にならない問題が、全国の注目を浴びた。 「大阪都構想」とともに最大の争点になっているのは、大阪府が議会に提出した「教育条例」である(大阪市も同様の条例を実施しようとしている)。これは行政から独立している教育委員会を知事の命令を受ける部局にしようというものだが、

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    ncc1701 2012/01/20
    問題は競争の内容をどう規定するかということ。たとえば、問題を抱えた生徒のケアなど点数で測れない領域をどう評価するのか。また、生き残り競争に伴いがちな足の引っ張り合いや相互協力の希薄化をどう防ぐか。
  • 明治期の翻訳パワーを今こそ取り戻せ

    今週のコラムニスト:クォン・ヨンソク 〔12月14日号掲載〕 世界で最も古くからあり、人類進歩の原動力になった仕事なのに、携わる人の社会的地位は年々低くなっている職業は何か──答えは翻訳だ。翻訳・通訳といえば、単なる「言葉移し」で「機械的な作業」との認識が一般的だろう。 だが、僕はこのたび『イ・サンの夢見た世界──正祖の政治と哲学』(キネマ旬報社)という韓国歴史書の翻訳に携わってみて初めて知った。翻訳という世界の奥深さと快感を。 翻訳者はある意味で医者だ。原文の間違い、文法的におかしな表現、意味不明な表現もすべて直す。訳注を加えてより完成された形で世に出すという意味で、スタイリストでもある。 アメリカの文学研究者ハロルド・ブルームの理論に基づけば、「すべての読書は誤読であり、すべての翻訳は誤訳である」。そのとおりかもしれない。完璧な翻訳など不可能であり、原作の美しさや表現は損なわれること

    明治期の翻訳パワーを今こそ取り戻せ
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    ncc1701 2011/12/21
    まずIT業界に言ってやってください。
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