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2013年9月9日のブックマーク (15件)

  • 保守とは何か 福田 恆存(著/文) - 文藝春秋

    紹介 「私の生き方ないし考へ方は保守的であるが、自分を保守主義とは考へない。保守主義などといふものはありえない。保守派はその態度によつて人を納得させるべきであつて、イデオロギーによつて承服させるべきではない。」福田恆存が戦後の時流に抗して孤独のなかで掴んだ、「主義」ではなく「態度」としての保守。 時事的な論争家、文芸評論家、脚家、演出家、シェイクスピア翻訳者など多くの顔を持つ福田恆存は、「保守論客」と位置づけられながらも、その「保守」の内実は、必ずしも十分に理解されてきたとは言い難い。福田恆存にとって「保守」とはいかなるものだったのか――書は、その問いに迫るべく、気鋭の若手論客が編んだアンソロジーである。 書の構成は、以下の通り、Ⅰ~Ⅴまで、年代順であると同時にテーマ別に構成されているが、福田恆存の思索自体が、問いに対する答えを一つずつ腑に落としながら、時代ごとに形成されたものにほか

    保守とは何か 福田 恆存(著/文) - 文藝春秋
  • 近代以前 江藤 淳(著/文) - 文藝春秋

    紹介 文藝評論家の江藤淳氏は1964年、米国のプリンストン大学への留学から帰国し、翌年に書の元となった連載「文学史に関するノート」を「文學界」で始めた。連載で探求されたのは「日文学の特性とは何か」という問いであり、探求の対象とされたのは、「近代以前」の江戸文藝であった。 日にいるとき、「日文学」の存在は自明であるが、ひとたび日を離れれば、それは中国文化圏の周縁で育まれた亜種として捉えられる。亜種以上の特性を持っているとするならば、それは何か。書を貫くのは、そのような切実な問いかけである。 具体的には、幕藩体制を支えることとなった朱子学的秩序を創始した藤原惺窩、その弟子・林羅山の足跡が丹念に追われ、人形浄瑠璃の世界を確立した近松門左衛門、井原西鶴、上田秋成らの作品が精緻に読み解かれていく。 江藤氏は、中国大陸からの圧倒的な外圧や影響が強く意識され、それによって乱された日語の「自

    近代以前 江藤 淳(著/文) - 文藝春秋
  • 支那論 内藤 湖南(著/文) - 文藝春秋

    紹介 中国をどう見るか、中国にどう向き合うか――これこそ日にとって、最も重要で、最も難しい課題である。そして今日、中国の急速な台頭を前にして、われわれにとって、いっそう切実な課題となっているが、最も頼りになるのは、内藤湖南の中国論であろう。なかでも戦前、最も読まれ、同時代中国を論じた『支那論』(1914年)と『新支那論』(1924年)を書は収める。 湖南は、『日人』『万朝報』『大阪朝日新聞』『台湾日報』などで、ジャーナリストとして活躍した後、京都大学に招かれ、東洋史学講座を担当した。中国史全体に関する学者としての博識と、中国現地でのジャーナリスト経験を合わせもつ稀有な存在として、清朝滅亡以降、激動する同時代中国を観察し続けたのである。 その中国論は、一言で言えば、皇帝の権力が強くなる一方、貴族階級が消滅して平民が台頭し、商業が盛んになった北宋(960年~)の時点ですでに、中国は近世(

    支那論 内藤 湖南(著/文) - 文藝春秋
  • 坂本龍馬と京都 佐々木 克(著/文) - 吉川弘文館

    目次 奇跡の人の風貌…各界要人との出会いと成長/Ⅰ 坂龍馬の履歴書(脱藩〈旅立ち/ペリー来航/土佐勤王党/脱藩/勝海舟に入門〉以下細目略/日をたて直すために/幕長戦争/海援隊隊長/新政府の創設をめざして/大政奉還)/コラム1 薩摩と長州の誓約/人物相関図/人物相関(勝海舟 松平春嶽 横井小楠 西郷隆盛 小松帯刀 吉井友実 岩倉具視 桂小五郎 中岡慎太郎 後藤象二郎)/Ⅱ 政治の都・幕末の京都(上洛する武家/政治の都へ/文久三年の政変/禁門の変/傾いてゆく幕府と朝廷/新国家をめざして)/コラム2 新政府綱領八義/Ⅲ 龍馬が翔けた京都をあるく(寺田屋 岩倉具視幽棲旧宅 大久保利通旧邸跡 京都御所 二松薩摩藩邸 二条城 壬生寺と新撰組 酢屋 京都霊山護国神社)/略年表 佐々木 克 (ササキ スグル)  (著/文) 1940年 秋田県に生まれる。1970年 立教大学大学院文学研究科博士課程

    坂本龍馬と京都 佐々木 克(著/文) - 吉川弘文館
  • 日本神話の論点 吉田敦彦(著/文) - 青土社

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  • ぐんまちゃんの休日 河野 英喜(写真) - 中経出版

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  • 黒田官兵衛 作られた軍師像 渡邊 大門(著/文) - 講談社

    紹介 来年の大河ドラマの主人公黒田官兵衛。その有能さは豊臣秀吉、徳川家康をも恐れさせたと言われています。能寺の変では有名な中国大返しを実現させたなど多くのエピソードが残っていますが、それらは主として江戸時代に作られたものです。官兵衛には「軍師」という言葉がついてまわりますが、この「軍師」という言葉も戦国時代にはなく、後世につくられたものでした。書は信頼できる史料をもとに、黒田官兵衛の実像に迫ります。 来年の大河ドラマの主人公黒田官兵衛。その有能さは、豊臣秀吉、徳川家康をも恐れさせたと言われる、戦国から江戸前期にかけての大名です。能寺の変で、信長が斃れ悲嘆にくれる秀吉に、「天下を取る好機です」とささやき、有名な中国大返しを実現させたなど、多くのエピソードが残っています。しかし、それらは主として江戸時代に作られたものがほとんどです。官兵衛といえば、「軍師」という言葉がついてまわりますが、

    黒田官兵衛 作られた軍師像 渡邊 大門(著/文) - 講談社
  • 啓蒙の射程と思想家の旅 田中 秀夫(著/文) - 未来社

    紹介 スコットランド啓蒙研究を専門とする著者の近年の研究成果からなる論文集。ヨーロッパ啓蒙思想の普及の歴史を、ヒューム、アダム・スミスといった思想家相互のつながりに注目して解き明かす。さらにアレントやポーコック、ジョン・ロックらの公共に関する思想を読み解き、市民社会の構築へ向けて新たな課題を浮き彫りにするなど、啓蒙の現代的可能性を追求する。「社会の医者」たらんとする思想史研究者が、社会を深く見すえた好著。 ◆目次より はしがき 第一章 ヨーロッパ啓蒙――共和主義と世界市民主義を中心に 第二章 啓蒙思想家の旅 第三章 大ブリテンの啓蒙――起源と文脈 第四章 啓蒙と野蛮――スコットランド啓蒙研究の可能性 第五章 市民社会と徳――思想史的接近 第六章 啓蒙と改革――一八世紀研究の視座 第七章 自己愛の時代の始まり――スミスとルソーの自己愛論 あとがき 目次 ◆目次より はしがき 第一章 ヨーロッ

    啓蒙の射程と思想家の旅 田中 秀夫(著/文) - 未来社
  • 小林秀雄の哲学 高橋昌一郎(著/文) - 朝日新聞出版

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  • 田辺元とハイデガー 合田正人(著/文) - PHP研究所

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  • 昭和維新試論 橋川 文三(著/文) - 講談社

    紹介 日人は、はじめて差別に憤り、平等を希求した。書は、忌まわしい日ファシズムへとつながった〈昭和維新〉思想の起源を、明治の国家主義が帝国主義へと転じた時代の不安と疎外感のなかに見出す。いまや忘れられた渥美勝をはじめとして、高山樗牛、石川啄木、北一輝らの系譜をたどり、悲哀にみちた「維新者」の肖像を描く、著者、最後の書。(解説・鶴見俊輔) 目次 序にかえて 一 渥美勝のこと 二 渥美の遺稿「阿呆吉」 三 「桃太郎主義」の意味 四 長谷川如是閑の観察 五 青年層の心理的転位 六 樗牛と啄木 七 明治青年の疎外感 八 戊申詔書 九 地方改良運動 十 田沢義鋪のこと 十一 平沼騏一郎と国社 十二 日的儒教の流れ 十三 癸亥詔書 十四 北一輝の天皇論 十五 国家社会主義の諸形態 解説 鶴見俊輔 橋川 文三 (ハシカワ ブンソウ)  (著/文) 1922~1983年。長崎県対馬(上県郡、現対

    昭和維新試論 橋川 文三(著/文) - 講談社
  • 文壇さきがけ物語 大村 彦次郎(著/文) - 筑摩書房

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  • 第20回勉強会のお知らせ

    下記の日程で、第20回の勉強会を開催いたします。 御多忙のところと存じますが、ご参加をお待ちしております。 日時:2013年10月6日(日) 14:00~17:00 会場:京都商工会議所 第二会議室 (9月3日追記) 発表者:佐藤翔 タイトル:司書養成科目「図書・図書館史」を考える 問題編と解答編

  • 展示「奥付と検閲と著作権」の関連情報を更新しました。 | お知らせ | 千代田区立図書館

    展示「奥付と検閲と著作権」のアーカイブ(展示記録)と、展示関連講演会「奥付 ―誰が何のために―」の講演録を掲載しました。詳細はこちら。 展示「奥付と検閲と著作権」2012年12月24日~2013年3月17日 の最後に付されている奥付には、発行年月日、著者名、発行者名、発行者の住所、印刷製所名、ISBNなどが列記されています。江戸時代の和に発祥し、明治26年からは出版法によって記載が義務付けられていた奥付。その目的は時代によって異なりますが、いずれも出版にまつわる法律やに関わる人びとの権利と深く関わっていました。展では、出版検閲との関係や、版権や印税の契約など奥付から読み取ることができる情報について、時代を追って解説。 展示関連講演会「奥付 ―誰が何のために―」2013年1月30日 講師:浅岡邦雄氏/中京大学文学部教授 かつて奥付は、出版にまつわる法律やに関わる人びとの権利と深く

  • CA1775以後の文献管理ツールの動向をおさらい - ささくれ

    早いもので「CA1775 - 大学図書館のサービスとしての文献管理ツール」を書いてから一年が経ちました(ゲラ校正終了は2012/8/29). フォローアップとして,その間に「文献管理ツール(と図書館)」というテーマについて登場したニュースについてまとめてみたいと思います.記事公開後も継続的にウォッチしていましたが,情報を網羅するつもりはなく,執筆時にこのニュースが流れていたら記事に含めたかどうかというのを取捨選択の基的な基準にしています. いちばんのビッグニュースは言うまでもなくElsevierによるMendeleyの買収でしょうねえ(その後,あまりにも変化がないのでほんとに買収されたのかという気分にすらなりますが).それ以外にもRefWorks Flowという新サービスの概要が発表されたり,EndNoteスイートの構成に変化があったりと,主要ツールに動きが見られた一年だったと思います.

    CA1775以後の文献管理ツールの動向をおさらい - ささくれ