市南図書館(佐伯啓介館長)が1月21日(日)まで「杏雲堂平塚病院展」を開催している。同館と浜岳郷土史会との共催企画。 杏雲堂平塚病院は1896(明治29)年に袖ヶ浜で結核療養所として設立。ドイツに留学し、最先端の医療技術を身に付けた佐々木政吉さんが開院した。4代目院長の松岡直義さんが終戦後、須賀の海宝寺を借りて診療活動を行ったり、近隣には療養患者を相手にした商店があったりと地域との関わりも深かった。 今回の展示では病院関係者のほか、患者にもスポットライトをあてた。村井弦斎や木谷實ら地元の文化人だけでなく、文学評論家の高山樗牛や、落語家の6代目春風亭柳橋ら、療養生活を送っていた14人を写真付きで紹介している。 患者の日記から食生活を紐解いたり、院内の様子がわかる絵ハガキを並べたりして、当時の暮らしぶりが見えるような展示となっている。 浜岳郷土史会(岩城利行会長)の栗原健成さんは「杏雲堂病院を