本書、『誰が「知」を独占するのか デジタルアーカイブ戦争』(福井健策/集英社)では、日本のデジタルアーカイブの取り組みの遅れや、今後とるべき指針などが紹介されているが、ほとんどの人にとっては、「アー…本書、『誰が「知」を独占するのか デジタルアーカイブ戦争』(福井健策/集英社)では、日本のデジタルアーカイブの取り組みの遅れや、今後とるべき指針などが紹介されているが、ほとんどの人にとっては、「アーカイブってなんの役に立つの?」「なんで大事なの?」という感覚なのではないだろうか。 関連情報を含む記事はこちら 本書によれば、アーカイブの定義は、「過去の文書や映像・音楽などの作品を収集し、保存し、公開する場所のこと。古くからある典型例は図書館や博物館だが、医療データからフェイスブックに集まる写真まで、情報資産の全てがアーカイブ」ということ。筆者の主張によれば、「少資源の日本にとって、“知のイ