数え切れない日常のわずかな出来事が記憶され、時には忘れられた出来事が掘り起こされる。こうした記憶と「記念」に関する問題、それを促した歴史意識を多様な素材を通じて検討。近代日本の歴史意識や郷土意識を論じた12本の論考を、「史家と歴史イメージ」「由緒と顕彰」の2部に編成する。近現代日本において、「歴史」が果たした役割を考察する。 序…羽賀祥二/史家と歴史イメージ(『自由党史』の編纂方針と記述の変容…中元崇智/一九一〇年代の自治体史編纂と「史料」―『名古屋市史』編纂事業を事例として…木村慎平/象徴天皇制と歴史意識…河西秀哉/郷土意識とジェンダー―長崎の〈対岸〉稲佐の歴史的空間化と〈稲佐お栄〉…宮崎千穂/中国における戦争記憶の構築について―「抗日戦争」の表象を中心に…王暁葵/「近現代歴史学」の画期と連続…後藤致人)/由緒と顕彰(津和野藩における藩祖祭祀と神格化…岸本 覚/水戸藩史料の編纂と徳川斉昭
初版年月日 2018年3月 書店発売日 2018年3月27日 登録日 2018年2月21日 最終更新日 2018年8月28日 紹介 東アジアの国民国家形成は、西欧近代国家のモジュールを単にコピー・アンド・ペーストしてなされたわけではない。そこには儒教的伝統が強く刻印されている。近世後期から近代、そして現代にかけて、儒教的政治思想や政治文化はいかに展開し、また近代的価値を受容するに当たっていかにその受け皿となったのか。また一方で、「儒教」といっても各国での在り方は同じではなく、それがそれぞれの近代に与えた影響とはどのようなものだったのか。一国史の枠をこえて新しい東アジア比較史の地平を拓く挑戦。 目次 序論 東アジアの儒教化と近代(趙 景 達) 第一部 儒教的政治思想の近代的転回 一 一九世紀期朝鮮における対西洋認識と洋擾期の朴珪寿(久留島哲) 二 近代朝鮮における民国思想(趙 景 達) 三
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