作家 今村 翔吾 今村翔吾です。歴史小説、時代小説を中心に書いている作家ですが、2021年の11月に廃業寸前の書店を事業承継したため、書店のオーナーという顔も持っています。 だからこそ本日は、作家と書店の両面から、現在の出版界、本について語らせて頂きます。 2000年には2万1654件あった書店は、2020年には1万1024件と約半数にまで数を減らしました。このような事態に陥っている要因は一つではないでしょう。 まず取り沙汰されるのは、読書人口そのものが減っているということです。国の人口そのものが減っているのは間違いないことですが、読書人口に関してはそれを遥かに上回る速度で減少しています。 中でも特に若者の読書離れが叫ばれております。しかし、実際にデータを見ると、10代の読書人口はこの数年間はあまり減っていません。小中高などで行われる朝読書などの取り組みが、一定の功を奏しているのだと思われ
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