オルタナ右翼や白人至上主義者たちは自分たちの思想を伝播・拡散するために、インターネット上の「ミーム」を使う。単なる「OK」を表すはずだったハンドサインはいつの間にか白人至上主義を暗示する記号に書き換えられ、カエルのキャラクターはオルタナ右翼の象徴に祭り上げられていた——。5月26日に新著『ニック・ランドと新反動主義 世界を覆う〈ダーク〉な思想』を上梓する木澤佐登志氏によるネットの暗闇を縫うレポート。 モスク銃撃事件のライブ動画に現れたミーム ニュージーランド・クライストチャーチで今年の3月15日に起きたモスクの銃撃事件はまだ記憶に新しい。100人以上が死傷した凄惨極まりない今回の事件では、実行犯のオーストラリア人ブレントン・タラント容疑者(28)が殺戮の様子をライブストリーミングしていたという事実もメディアで多く取り上げられた。 タラント容疑者はフェイスブックでライブストリーミングを行い、
![オルタナ右翼を拡大させた「インターネット・ミーム」の不穏な存在感(木澤 佐登志) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7cb8b3b2d0647d1441239f2c0dae6848d4e616b3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2Ff%2F1200m%2Fimg_df8eeedb3cbf926bd9a6b2fa746cd12c194516.jpg)