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ブックマーク / katukawa.com (9)

  • 欧州の食文化を破壊する日本の魚食 その1 - 勝川俊雄公式サイト

    ヨーロッパウナギはどうなったか? 過去にワシントン条約で規制されたヨーロッパウナギの事例を振り返ってみよう。ヨーロッパウナギは、2007年から、ワシントン条約の付属書IIで規制されている。そのときも、日メディアは、卓の危機・文化の危機などと騒ぎ立てたのだが、いざ規制が始まると、全く情報が途絶えてしまった。その後のことを知っている日人はほとんどいないだろう。 ヨーロッパウナギは、今も全く回復していない。EUの管理の下で、漁獲は厳しく制限されているが、回復のめどは立っていない。水産資源は減らしすぎると、回復能力が著しく失われることが知られている。ある程度以上減らしすぎると、たとえ禁漁に近い措置を執っても、資源が回復しなくなるのである。ヨーロッパウナギ資源が回復するのに、数十年かかるのか、数百年なのかはわからない。もしかすると、回復しないかもしれない。 破壊されたスペインの伝統文化

    neko73
    neko73 2012/07/04
    "シラスウナギ特有の泥臭さが無くて、食べやすいと、子供からはかえって好評だとか。日本人が食べ尽くしたウナギの代替品がジャパンテクノロジーのすり身のシラスというのは皮肉な話である。"スペインに影響が…
  • 食品の基準値の見直しについて - 勝川俊雄公式サイト

    厚生労働省は、品の放射能の暫定基準値を見直すようだ。新聞記事で新しい方針についての記述があった。 品の放射能規制:新基準、海外より厳しく 現行の値「緩い」は誤解 改定後はより子供に配慮 Q 新しい規制値はどうなるのですか。 A 年間被ばく限度が5ミリシーベルトではなく、1ミリシーベルトに決められます。その根拠として、小宮山洋子厚労相はコーデックス委員会の1ミリシーベルトを挙げています。規制値は間違いなく、いま以上に厳しくなります。 Q 新たな規制値の特徴は? A 規制対象の品区分が▽飲料水▽牛乳▽一般品▽乳児用品の四つになります。被ばく限度の評価にあたっては、年齢層を「1歳未満」「1~6歳」「7~12歳」「13~18歳」「19歳以上」の五つに分け、その最も厳しい数値を全年齢に適用して新規制値とする方針です。さらに、乳児用品は大人とは別の規制値を設けます。品安全委員会の「子供は

  • 「頭と内臓を抜くと、放射能の値が下がる」は本当か? - 勝川俊雄公式サイト

    現在の水産物の調査は、頭と内臓を抜いた可部(人間がべる部位)のヨウ素とセシウムを計測しています。「政府は、頭と内臓を取り除いて計測することで、値を故意に低くしている」という批判を随所で見かけます。当にそうなのか、データで検証してみましょう。海産魚類の全体を計測した場合と、可部(肉)のみを計測した場合で、セシウムの値(Bq/kg)に差が出るかを比較してみました。 頭、骨、内臓を取り除いて可部のみにすると、セシウムの濃度は2割ほど上がります。セシウムが筋肉に広く分布することは、過去の知見からも明らかです。セシウムの密度が低い骨と内臓を取り除けば、かえってセシウムの濃度は上がるのです。インチキの測定法で、放射性物質の汚染を低く見せているということはありませんので、ご安心ください。 セシウムに関しては、今の計測法で良いのですが、ストロンチウムは骨に集中します。今後ストロンチウムを計るとき

  • 放射性セシウムの海洋汚染が人体に及ぼす影響を数理モデルで試算してみた - 勝川俊雄公式サイト

    福島原発から、放射性のセシウムが海水に漏れ出しています。その濃度は、基準値の350倍にも達しているようです。このまま放射性物質の漏洩が続くと、魚が汚染されて、それをべた人間が被曝する危険性があります。汚染された魚をべ続けると、どの程度の被曝を受けるのかを、単純なモデルで、乱暴に計算してみました。 データ・モデル パラメータの値や、計算内容は、このワークシートを参照して下さい。 魚のセシウム137の生物学的半減期 50[日](ソース) 1日経過後のセシウムの残留率:0.5^(1/50)=0.986 毎日、1.4%ぐらいのセシウムが、体の外に出て行く。 生物濃縮係数  50(環境の50倍まで濃縮される)(ソース) 体に取り込む量は、海水のセシウム濃度X  [Bq/L]に比例すると仮定し、その係数をdとする。魚の体内のセシウムの濃度が、環境濃度Xの50倍になったときに、摂取量と排出量が釣り合

    neko73
    neko73 2011/04/11
    "5万Bq/kgの魚が、市場にでる可能性はまず無いと思うけれど、汚染された海域の魚を何も考えずに食べ続けるた場合の被曝量を試算してみた。一年半後にはほぼ頭打ちになり、だいたい20mSV程度の被曝になる。"
  • シーシェパードが急成長した原因は、日本の失策 - 勝川俊雄 公式サイト

    ここ数年のシーシェパードの装備の充実には目を見張るものがある。2007年12月には、スコットランドの漁業監視船を中古で購入し、さらに、2010年には、中古の捕鯨船を購入する羽振りの良さだ。 M/Y Steve Irwin December 5, 2007 全長53m, スコットランドの漁業監視船 M/Y Bob Barker January 5, 2010, 全長52.2 m、ノルウェーの捕鯨船 今は、ヘリコプターも持っているので、ひとたび発見されたら、逃げ切るのは困難だろう。 切っ掛けはザトウクジラ シーシェパードの急成長の要因は、水産庁のザトウクジラ捕獲宣言だ。豪州やNZのホエールウォッチング愛好家は、南氷洋のザトウクジラを個体識別して、名前をつけて、愛でている。水産庁は、2007年から、南氷洋のザトウクジラを50頭捕獲すると宣言して、南半球の反捕鯨運動の火に油を注いだのである。豪州は

    neko73
    neko73 2011/03/09
    "日本のザトウクジラ捕獲宣言によって、豪州・NZにおけるシーシェパードの集金力は一気に跳ね上がり、2007-2008の調査から、妨害工作が大規模化したのである。"自業自得だったのかorz
  • 節子・・・ それ豊漁やない。 乱獲や・・・ - 勝川俊雄 公式サイト

    ブリ、サバとも小型の資源量が豊富で、三陸各地で漁獲が好調に推移している。 10月は1匹2キロほどのイナダが、昨年の約4倍に急増。 引用元: 秋サバ、小ブリが豊漁=スーパーの特売品に(時事通信) – Yahoo!ニュース. 「なんで、魚すぐ消えてしまうん?」 卵を産む前に根こそぎ獲っているからです。漁獲に占める成魚の割合が2%というのは、どう見ても、乱獲です。さすが、日の漁業者は意識が高い。 ブリの資源評価:http://abchan.job.affrc.go.jp/digests20/details/2041.pdf 太平洋全体:2007 年では、0 歳(2007 年級群)917 万尾、1 歳(2006 年級群)452 万尾、2 歳(2005 年級群)97万尾、3 歳以上(2004 年級群以前)37 万尾、合計1,502 万尾と推定した。成魚である3歳以上の占める割合は2%であった。

  • クロマグロの日本海産卵群は壊滅的 - 勝川俊雄 公式サイト

    図の青の部分が産卵場で獲られた成熟群、赤の部分は日海北部漁場(能登から新潟にかけて)で獲られた未成漁である。操業が格化した翌年から、産卵群は直線的に減っていることがわかる。6年間で7%に落ち込んでしまった。2007年から、北の方の未成漁にも手を出している。海に残しておけば、来年から産卵群に加わる群れを、根こそぎ獲っているのである。今年は、6月から漁が始まって、ほぼ2週間で未成漁の群れを獲り尽くしてしまった。 クロマグロは年によって、卵の生き残りが大きく変動することが知られている。特定の年齢を取り出してみれば、多いか少ないかは、環境変動に依存する部分が大きい。しかし、産卵群は数十年の親魚がストックされているのだから、1年、2年の卵の生き残りではそう大きく変わらない。寿命が長いクロマグロの産卵群が上の図のように直線的に減少するのは、自然現象で説明できない。産卵場でのまき網による乱獲が原因と

  • 水中ストロボ - 勝川俊雄 公式サイト

    の「ドラ○もーん、せっかく巻いた魚が、網の下から逃げちゃうんだ。これじゃあ、一網打尽とはいえないよ」 ド「そんなときには水中ストロボ!!。 まき網の網口を閉じるときに、下からこのストロボをたけば、おどろいた魚が網口から逃げられなくなるんだ」 の「すごい。これなら、ぼくでも、一尾のこらず、一網打尽にできるね。ありがとう、ドラ○もん。」 最近、巻き網漁師の間で、「ピカ」という道具が広まっています。魚の群れをまき網で巻くときに、一部の魚が網口から逃げてしまう問題がありました。網口の外側でストロボを炊くと、ビックリした魚が網口と反対側に逃げるで、網から外に魚が出るのを防ぐことが出来る。水中ストロボを使うと、ほぼ取り逃がしがないということで、瞬く間に広がりました。詳しい仕組みは、業者のサイトをご覧ください。 さらに悪いことに、沿岸の刺し網が、これを藻場で使っているという話。藻場のそばに刺し網を

  • 水産庁のNZレポート Archive - 勝川俊雄 公式サイト

    ITQをやりたくない水産庁は、NZの資源管理の悪い点だけを抜き出したレポートをつくり、 資源管理をやらない口実の一つとして利用した。 このPDFの8ページ ノルウェー、NZ、アイスランドは、資源管理の成功例として取り上げられることが多く、 完璧ではないが、他よりは、うまくいっているというのが一般的な認識であり、 どこからも相手にされていない日のTAC制度よりは100倍マシだろう。 NZのことを「資源管理としては機能していない」と言い切る根拠は何なのかと質問したところ、 「CathさんというNZ人がそういってたよ」という回答を得た。 こういう時は人に聞くのがてっとり早くて、確実なので、 水産庁のレポートを英訳したものを送りつけて、いろいろと質問をしてみました。 Cathさんは、環境への意識が高い人のようで、「今のNZのやり方では生ぬるい。 もっと環境のことも考えて、しっか

    neko73
    neko73 2010/07/20
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