まだ20代で大学生という身分ではあるが、正直自分としてはそう感じていない。 「大学」自体に憧れなんてなかったし、結局は高校の教師や家族から口酸っぱく言われてやってきただけだった。 本当の自分なんて理解してもらえてなかった。 小学校5年生まで勉強は普通にやれていた。だが、学校に行くことが当たり前としていた自分の中では、学校そのものが苦痛に感じていた。 生徒であっても担任から人格を否定され、同級生達が馬鹿にしてくる理由が分からない。 その頃から生きる意味さえも見失い、毎晩コンクリートの壁に何度も頭突きをし、5メートル程の高さのあるベランダで真下を見るようになった。 親に勝手に入らされた習い事も相当のストレスだったが、それ以上に平日の朝を迎えることが自分にとっては絶望に感じていた。 大きな理由が「日記帳」だった。 その日記帳には指定された字数を書かなければならなかったが、当時の自分は家族と一緒じ