【読売新聞】 東京メトロの駅の多機能トイレ内で2021年、会社員男性(当時52歳)がくも膜下出血を発症して死亡したのは、駅側の対処が遅れたことが原因だとして、和歌山市在住の遺族が同社に約1億700万円の損害賠償を求め、和歌山地裁に提
【読売新聞】 広島県尾道市が市内の妊婦向けに配布した子育て情報をまとめたチラシがSNS上で批判を浴び、24日、配布中止に追い込まれた。子どものいる家庭の父親に実施した「(産前産後の)妻のこういう態度が嫌だった」というアンケートの結果
兵庫県姫路市のJR姫路駅近くで行われていた市有地の整備事業が、思わぬ形で中止となった。 半世紀前の高層ビルの基礎工事で打ち込んだ杭(くい)が変形し、容易に抜けなくなったためだ。「駅チカ」の一等地だが、このままではビルなどを建てるのは困難で、市は跡地利用に苦慮している。 1966年完成の高尾ビル(10階建て)で、3、4階部分が、70年代まで姫路市内を走っていた「姫路モノレール」の大将軍駅として利用。モノレールの運休(74年)、廃止(79年)を経て、賃貸住宅などとしても使われたが、老朽化のため、市が2016年度から5億円近くかけて解体工事を行っていた。 ビルを撤去後、地中に埋まっている基礎部分のH形鋼の杭(長さ約16メートル)を抜こうとした際、機械が破損。杭を振動させて引き抜く特別の工法で抜いたところ、先端部分が変形していたことが判明した。H形鋼は約200本残っており、市は「振動を伴う工法を使
宇都宮二荒山神社(宇都宮市馬場通り)でまつられる「ご神体」が所在不明になっていることが2日、栃木県警などへの取材で分かった。 盗まれた可能性があるが、ご神体が何か神社は把握しておらず、被害届も出ていないという。 県警によると、ご神体は 唐櫃 ( からひつ ) と呼ばれる容器に入れられて境内の末社でまつられていたが、先月2日、その末社が荒らされ、唐櫃の中身が空になっているのを同神社が発見した。同神社はお 祓 ( はら ) いに使う神具を唐櫃に入れ、末社にまつり直したという。 15日夜には境内で絵馬を物色している男がいるとの通報を受け、宇都宮中央署員が駆けつけ、宇都宮市内の無職男(43)を窃盗容疑で緊急逮捕した。 男の車内から、唐櫃と神具が見つかり、同署は今月1日、これらを盗んだ容疑で再逮捕した。男は「落ちていたから拾った」と容疑を否認している。 これまでのところ、なくなったご神体は見つかって
スマートフォンの基本ソフト(OS)「アンドロイド」端末向けに国内で提供されているアプリに、本来存在しないはずの「バックドア」(裏口)があると指摘されていたことが分かった。 情報セキュリティー会社はスマホを乗っ取られる可能性も指摘しており、アプリ提供会社が利用者に対し、今月中のアプリ削除などを呼び掛ける事態になっている。 このアプリは、中国検索大手の 百度 ( バイドゥ ) が提供するアンドロイド用アプリ「Simejiプライバシーロック」(SPL)。他人に見られたくないスマホの写真やアプリなどに個別に鍵をかけ、非表示にする機能を持つ。国内で約4500人がダウンロードしたとされる。 情報セキュリティー会社トレンドマイクロ(東京)が昨年秋、百度の提供するアプリ開発キットに、外部からの侵入を許すバックドアを確認した。このキットで作られたアプリにはバックドアが仕込まれる。
日本に冬鳥として北方から飛来するジョウビタキが、長野県の諏訪地域で定着して繁殖しているのを、「日本野鳥の会諏訪」の林正敏会長(70)と山路公紀会員(71)が確認し、日本鳥学会誌10月号に論文を発表した。 林会長によると、2010年に本州では初めて富士見町の八ヶ岳山麓で「ジョウビタキ」の繁殖が記録された。これが偶発的なものかどうかを調べる必要があり、14年までの5年間にわたって現地調査を実施。周辺住民らの情報提供を受けて、給餌時間や回数、餌の内容物、雄のさえずり、巣立ちひなの行動、巣の形状や巣材などを調べた。 その結果、八ヶ岳中信高原国定公園内や富士見町、茅野市、塩尻市の標高990メートル~1600メートルの地点で毎年営巣を確認。巣はすべてペンションや住居などの人工物につくられていた。11年5~8月には計13羽、13年の同時期には計21羽の巣立ちを確認した。 林会長は「冬鳥のジョウビタキの繁
国土交通省は28日、少子化の影響で、全国で人が住んでいる地域のうち6割以上で、2050年には人口が半分以下に減るとの推計を発表した。2割の地域は住民がゼロになるとしている。 日本の国土を1平方キロ・メートルごとの碁盤状に区分した約18万地域について、国勢調査や国立社会保障・人口問題研究所の推計などを基に、国交省が試算した。 10年の人口と比べると、44%の地域は人口が半分以下となり、19%の地域は無人になる。人口が増えるのは大都市圏の2%(3480か所)の地域だけだった。 国交省は今夏をめどに「国土のグランドデザイン」をとりまとめ、10年単位の中期的な国土づくりの指針となる「国土形成計画」を見直す。
記録的な大雪の被害が拡大する中、埼玉県秩父市が15日以降、自衛隊の派遣を要請するよう県に打診していたにもかかわらず、県が当初「除雪のための派遣要請はできない」と拒否していたことがわかった。 県は17日午後6時半になって自衛隊に派遣要請したが、地元からは、「対応が遅すぎる」「秩父を見捨てたのか」などの批判が相次いでいる。 防衛省によると、17日午後3時現在、自衛隊に派遣を要請したのは山梨、群馬、長野、静岡、東京、宮城の6都県。山梨県は最も早い15日午前11時20分に要請しており、群馬、長野両県も同日中に要請した。 秩父市の久喜邦康市長が電話で県側に自衛隊の派遣要請をしたのは15日午後5時20分頃。それ以降、市危機管理課の担当者らが「病気の人もいるので何とかしてほしい」などと繰り返し依頼したが、県の担当者は「自衛隊と協議したところ、除雪だけを理由に要請するのは難しい」と受け入れなかったという。
中学校レベルの英語の授業で単位認定を行っていたり、教員数が大学設置基準を満たしていなかったりした266校に改善を要求した。 調査は、卒業生がまだ出ていない新設の大学や短大、大学院を中心に、全国528校が対象。学生数が定員と大幅に異なったり、定年に達した教員を雇い続けたりする事例が目立ったほか、ヤマザキ学園大(東京)では、必修科目の英語で、be動詞の使い方などを教える授業が行われており、同省は大学教育にふさわしい水準に改めるよう求めた。 仙台青葉学院短大(仙台市)では、専任教員の7割以上が大卒や専門学校卒の資格しかなく、教育を行う体制が不十分とされた。 聖隷クリストファー大(浜松市)では、大学設置基準上8人必要な専任教員が、調査時に6人しかいなかった。中部大(愛知県)でも、設置基準上、教授4人が必要だが、2人しかいない時期があり、現在も3人にとどまっている。保健医療経営大(福岡県)では、認可
裁判員裁判で被告の量刑を話し合う評議の進め方について、全国の60地裁・支部が初の検証に乗り出すことが分かった。 裁判員制度の導入後、検察の求刑を上回る判決が増え、裁判官らの間で「他の裁判員裁判の量刑と不公平が生じる」との懸念が強まっており、裁判官が量刑の決め方などを十分に裁判員に説明できているかどうか調査する。各地裁は今夏までに検証を終える予定で、評議のあり方の見直しにつながる可能性がある。 裁判員制度が導入された2009年5月から13年10月までに判決が言い渡された5794人のうち、約50人に求刑を超える刑が言い渡された。年平均で約10人に上り、裁判官裁判時代の平均2~3人を大きく上回る。 例えば、女児の頭を床に打ちつけて死なせた傷害致死事件では、「児童虐待には厳罰を科すべきだ」として、両親に求刑(懲役10年)の1・5倍の懲役15年が言い渡された。姉を包丁で刺殺した発達障害のある男が、再
茂木経済産業相は5日の閣議後記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所による事故で避難している被災者の居住先について、「(元の住居に)戻らないと考えている方、判断に迷っておられる方も多数いる。政府として様々な選択肢を提示していくことが重要だ」と述べ、原則、避難住民の全員帰還を目指していた従来の方針を転換する可能性を示唆した。 茂木氏は、政府としての方針を近く取りまとめる考えも示した。 被災地の復興を巡っては自民党の東日本大震災復興加速化本部(大島理森本部長)が10月末にまとめた政府への提言で、住民の早期帰還を実現するための施策を挙げた。この中で、「移住先で新しい住宅が取得できるような賠償などの検討」など、被災地への帰還を前提としない施策の検討も求めた。 一方、自民党の石破幹事長は2日、札幌市での討論会で、「『この地域は住めません、その代わりにこのような手当てをします』といつか誰かが言わねばい
奈良市の奈良国立博物館で開催中の「第65回正倉院展」にあわせ、県内の寺社が寺宝を特別公開している。正倉院展に出展されている宝物の複製品もあり、見比べる楽しみがある。 奈良市にある聖武天皇の妻、光明皇后創建の尼寺・法華寺では、正倉院展に出展されている香をたく仏具「漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)」の複製品を11日まで、皇后の姿を写したと伝わる本尊「十一面観音立像(りゅうぞう)」(平安時代、国宝)の前で公開している。 公開は3年ぶり。複製品は2010年、皇后の1250年御遠忌(ごおんき)にあわせ、前住職久我高照(くがこうしょう)さんの発願で作られた。ハスの花びらをかたどった「蓮弁(れんべん)」には、花喰鳥(はなくいどり)や獅子などが極彩色で描かれており、参拝者が目をこらして見入っている。 同市の主婦田中真美さん(67)は「鮮やかな色遣いと繊細な作りに、思わず見とれました。正倉院展で展示され
コインパーキングの看板表示を巡り利用者の苦情が増えているとして国民生活センターは3日、業界団体に対し適切な表示をするよう要望したと発表した。 同センターによると、典型的な苦情は「最大料金」に関するもの。ある事例では、「1日最大500円」という看板を見て5日間駐車したら8700円請求された。2日目以降、1時間ごとに100円かかるという説明は敷地内の自動販売機の裏に掲示されていた。 「最大料金900円、24時」と看板に書かれていたケースでは、最大料金の適用は利用当日の24時まで。それを過ぎると通常料金が加算される仕組みだった。午後9時から21時間余りの駐車で3400円支払った利用者は「24時間で900円だと思った。暗くて細かい規約まで確認できなかった」という。
斑鳩町の国史跡・中宮寺跡で出土した7世紀中頃~後半の瓦片に、平安時代の「古今和歌集」で「最初に習う和歌」と記された「難波津の歌」の一部が刻まれていることがわかり、27日、町教委が発表した。木簡や土器に書かれたものは三十数例が出土しているが、瓦は珍しく、専門家は「難波津の歌が古くから広まっていたことを示す例」としている。 (関口和哉、有留貴博) 町教委が2010年度の調査で出土した遺物を整理したところ、平瓦の破片(長さ12センチ、幅10・2センチ、厚さ1・6センチ)の側面に、長さ約9センチにわたって「ツ尓佐久移己(つにさくやこ)」と刻まれているのを確認した。仁徳天皇をたたえた「難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」という「難波津の歌」を、万葉仮名で表記した一部という。 栄原永遠男(とわお)・大阪市立大名誉教授(古代史)は、「単なる手すさびではなく、屋根瓦に書くことで、火よけとい
新潟県胎内市教委は15日、同市内にある古墳時代前期(4世紀前半)の「城(じょう)の山古墳」から国内最古とみられる弓の装飾品「両頭金具」が見つかったと発表した。 このほか東日本で出土するのは珍しい「盤龍鏡」と呼ばれる鏡も見つかった。 同市教委によると、両頭金具は約2センチで、鉄製とみられる。これまで、長野市の大星山3号墳から出土したものが国内最古とされていた。同古墳の副葬品などと比較し、両頭金具の年代が数十年遡ることが判明したという。 また、盤龍鏡は直径約10センチの銅鏡。中国の後漢(1世紀後半~2世紀前半)か魏晋代(3世紀中頃)に作られたものとみられる。近畿地方や西日本で多くの出土例があるが、東日本での出土は珍しい。新潟大の橋本博文教授(考古学)は「大和政権からもたらされた可能性が高い」と指摘する。 城の山古墳からは、銅鏡や勾玉(まがたま)など、近畿地方でよくみられる副葬品がそろって出土。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く