雨乞いの歴史 高谷重夫著『雨乞習俗の研究』によれば、雨乞いの記述が『扶桑略記』の推古天皇三十三年(625)の記事、『日本書紀』の皇極天皇元年(642)の記事にそれぞれみられるとあることから、古文献で確認できる日本の雨乞いに関する最古の資料は七世紀に遡ることになります。 その後、日本で初めて請雨経法を修したのが空海(774~835)だと云われています。そして中世では幕府や朝廷などの中央機関から雨乞いを依頼された高僧が(請雨経法などで)祈雨を行っていましたが、中世も15世紀頃になると、荘園領主である寺院が自ら祈祷を行ったり、さらには一般庶民が主導する例がみられるので、中世後期から近世にかけて雨乞いの儀式に多様性・地域性がみられるようになります。 三浦市にある雨崎では、この地にある井戸に祈ると三日でも四日でも雨が降り続けたことから雨崎という地名になったという言い伝えがあります。 古代の祭祀場跡
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