全国で被害が多発している現金手渡し型の振り込め詐欺事件を巡り、中国から警察官などを装って電話をかけ、高齢者から現金370万円をだまし取ったとして、愛知県警が仙台市の風俗店店員、本間康希容疑者(22)を詐欺容疑で逮捕していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。 近年は摘発を免れるため、中国に拠点を設けて日本に電話をかける手口が増えているが、電話をかける役の「かけ子」が逮捕されるのは異例。県警は、国内で現金を受け取る「受け子」を含むグループが日中にまたがって組織的に犯行を繰り返していた疑いがあるとみて、実態解明を進める。 捜査関係者によると、本間容疑者は昨年6月下旬、仲間と共謀し、中国南部の都市にあるマンションの一室から、愛知県一宮市の女性(86)方に警察官や銀行協会職員をかたって電話をかけ、現金370万円をだまし取った疑い。本間容疑者は容疑を否認している。中国のマンションにはほか