県警の捜査員が捜査情報提供者の名前を第三者に漏らし、提供者が暴力団関係者とみられる人物から執ような嫌がらせを受けていたことが10日、分かった。県警は事実関係を認め、情報提供者に謝罪したという。県弁護士会は同日、捜査協力者のプライバシー保護の徹底を求める勧告書を県警宛に郵送した。 勧告書によると、提供者の男性は2013年夏ごろ、刑事事件の容疑者として指名手配されている男が友人と話しているのを目撃し、県中部の警察署に情報提供した。その後、県警機動捜査隊の巡査が友人を事情聴取し、男性から情報提供を受けたことを漏らしたという。 1、2週間後から、暴力団関係者とみられる人物が男性宅に来るようになり、玄関を蹴飛ばしたり、チャイムを鳴らし続けたりする嫌がらせを複数回受け、男性は体調を崩したという。 県弁護士会が男性から人権救済の申し立てを受けて調べていた。県警は同会の照会に対し、事実関係を認めたと