イラストレーターのなかざわともさんが「ちょっとだけローマ暮らし」をつづる連載『ローマで居候』。現地で出会った人々やおもしろい出来事をお届けします。 イタリアの人々はとにかく、よく喋っている。電車が止まって動けなくなったとき、いつ来るかわからない振替のバスを待つとき(これらは日常茶飯事のようで、私の短い滞在の間に何度も遭遇した)、隣り合った人同士肩をすくめながらペチャペチャとお喋りを始める。出会ったばかりの二人は、昔から知り合いだったかのように自然に打ち解ける。 コロコロと表情を変えながら、自分自身に指揮棒を振るかのように身振り手振りを加えて、歌でも歌うかのような抑揚で。彼らのお喋りの表現力には目を見張るものがある。 ルイージさんは大の日本好き もちろん全ての人に当てはまるわけではないだろう。「サクロファーノに日本好きのイタリア人がいる」とTさん(居候先の老婦人)に紹介されたルイージさんに初
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