ウクライナ情勢が泥沼化している。なぜ戦争は始まり、そしていつ終わるのか。様々な情報が飛び交う中、本書は、古代ルーシの歴史からこの地域の民族・宗教的背景、ウクライナ独立以降の現代政治、ナチズムをめぐり政治化する歴史認識問題、冷戦後の新世界秩序の問題など、それぞれの分野を代表する専門家が幅広い視野で戦争の背景を冷静に読み解く。第一線の専門家が叡智を集結して届ける渾身の一作は、この戦争について多角的な視点から考えるために欠かせない作品である。 第1章 総論――背景と展開(塩川伸明) ウクライナとロシア/国際的文脈――冷戦終焉後のNATOとロシア/クリミヤおよびドンバス/展開(2014-21年):ヤヌコーヴィチ政権からマイダン革命へ/ドンバス二州の動向/マイダン革命後のウクライナ(ポロシェンコ期)/マイダン革命後のウクライナ(ゼレンシキー期)/(2022-23年)開戦/戦況の展開ほか 第2章 ルー
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