たとえば「巨大ロボットの合体音」から「シャーペンをノックする音」まで、精巧な仕組みの金属部品が動作する音には堪らない魅力があると思います。 その中でもっとも身近にあって、いろんな種類の音が聴けるのは「扉が閉まるときの音」ではないでしょうか。 今回は、僕の職場の扉の音を採集して聴き比べてみることにしました。 (萩原 雅紀) 採集のルール 今回、聴き比べる閉扉音(へいひおん、って勝手に名付けたつもりでいたら実際にある言葉のようです)を採集するにあたっては、各扉の公正を期すため以下のような厳密なルールを定めました。 閉まった状態から扉を開け、閉まりきるまでの音を録音。 開扉は右手で行ない、閉扉時は手を離して自然に閉まるのを待つ。 マイクは左手に持ち、扉との距離を約1mに保つ。 まあ別にどうでもいいことですが、何十枚もの扉の開け閉めを録音するなんて、こうでもして自分の緊張感を高めないとグダグダにな