10年代に入ってバンド・シーンもやや様変わりした。しばらく勢いの良さが感じられなかったが、ここ数年で何やらザワついているという指摘をよく耳にする。編集部が象徴的と捉えているのは、サカナクション「アルクアラウンド」のシングル3位獲得。ライブハウスに通うのも初めて、といったようなこれまでの既存のロックファンではない、新たなタイプの人たちにそんなバンドの魅力がリーチしているようなのだ。その背景には、ブログやツイッターが当たり前のツールとしている世代の存在が浮かび上がる。アーティストもユーザーも、ツイッターが象徴する10年代突入によって何かが変わろうとしているのかもしれない。 図表やスタッフ取材コメント付き記事 ●10(ten)年代は変化のはじまり〜 00 年代も後半になってからというもの、音楽業界の中で、とりわけ、ロックバンドにおいて、大きなトピックやムーヴメントが目立たなくなっているので