仙台市宮城野区の夢メッセみやぎで29日まで開催中の「とうほく自動車フェスタ」で、三角タイヤのラジコンカーが、子どもたちの注目を集めている。タイヤが回転しても、車高が常に一定になるように作られ、走りは滑らか。川添良幸東北大未来科学技術共同研究センター名誉教授が「子どもたちに、豊かな発想をもってほしい」とのメッセージを込めて製作した。 車体の長さは約40センチ。アルミ製のタイヤは「ルーローの三角形」と呼ばれる正三角形の各辺を膨らませた形だ。特殊な車軸を採用することで、車の高さを一定に保ちながら走行できる。 タイヤを「ルーローの三角形」にすると、円形のタイヤに比べ、表面積が1割小さくなり、省資源にもなる。2009年には、中国で五角形の車輪で走る自転車が開発されたことがあった。 川添名誉教授は「タイヤは丸、という常識を破ってほしいと提案した。さまざまな形を研究して雪道をスムーズに走れるなど、
宮城県は23日、東日本大震災の復興特区制度に基づき、農業分野を民間投資促進特区に認定するよう、石巻市など県内11市町と共同で復興庁に申請した。 計画によると、特区の対象は農業、農産品の加工、農家レストランなど。新規立地企業の法人税5年間免除、投資に対する特別償却や税控除を認める内容になっている。 農業法人の設立や農家と企業の連携による経営の大規模化、農産品の付加価値を高める取り組みを進め、生産力と収益力の高い農業を目指す。 高橋正道県農林水産部次長が同日、仙台市青葉区の宮城復興局を訪れ、小泉智明参事官に申請書を渡した。高橋次長は「被災した沿岸部は果物、野菜をビニールハウスや工場でつくる施設園芸をリードしてきた。施設園芸と稲作の復興を両輪として進めたい」と話した。 県内で特区の認定を受けたのは「情報産業特区」など7件。農業分野では仙台市の「農と食のフロンティア推進特区」が認定されてい
東日本大震災で大きなダメージを受けた浜に、歓声が戻った。宮城県気仙沼市の離島・大島の「小田の浜」で21日、県内で唯一の海開きが行われた。島民や関係者は「観光の島」大島の復活に期待を込め、震災からの復興を誓った。 小田の浜は環境省の「快水浴場百選」の特選にも選ばれている。震災前は年間約1万5000人の海水浴客を集め、夏場の地域観光をリードしてきた。 島で民宿石田を営む村上満さん(63)は「今は復興工事関係の宿泊客のニーズがあるが、いつまで続くか分からない。震災で傷ついた観光業を復活させるためにも、小田の浜の再開はうれしい」と語った。 気仙沼観光コンベンション協会の加藤宣夫会長も「あの地獄の中で海を恨んだが、気仙沼市民は海と共に生きていかなければならない。海水浴場で子どもたちの歓声が生まれることを願っている」と述べた。 海水浴客も海開きを喜んだ。気仙沼市舘山の主婦宮井志野さん(33)は
宮城県亘理町は21日、防災集団移転促進事業に関する住民説明会で、災害危険区域に指定された宅地の買い取り標準価格や、移転先として町が整備する住宅団地の分譲価格などを明示した。 買い取り標準価格は町が行った不動産鑑定評価に基づき、集落ごとに震災前の78〜80%で算出。荒浜地区は1平方メートル当たり1万600〜1万4000円で、最高値は荒浜漁港周辺だった。大畑浜地区は6500円、吉田浜地区は7100円。 住宅団地6カ所の1平方メートル当たり分譲価格は、希望が集中する町中心部に近い亘理団地が2万7000円と最も高く、荒浜中野団地は1万4000円。吉田地区の4カ所は9000〜1万7000円となった。 災害公営住宅の想定家賃も提示。月収13万9000〜15万8000円で4人以上の世帯が3DKに入居する場合、一戸建てで月5万7000円、集合タイプで月3万6000円を目安とした。 説明会は21日か
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