6月4日、カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング <9983> は、5月の国内ユニクロ事業の既存店売上高が前年比10.3%減になったと発表した。4月に続いて前年比マイナスになり、2ケタ減は昨年9月以来である。既存店客数は11.9%も減った。3から8月期(下期)の既存店売上高前年同期比1.3%増という業績見通しも、半分過ぎた時点で5.4%減で、達成は苦しくなっている。 翌5日、同社株は前日終値に比べて9%も急落。1銘柄だけで日経平均を62円も引き下げ、ファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> と並び「日経平均寄与度御三家」と呼ばれる影響力を見せつけた。冬から春には「ヒートテック」のヒットで日経平均1万円乗せの牽引車になっただけに、市場の失望感は大きい。 ユニクロ2ケタ減の要因は何か。同社では「気温の低下で夏物衣料の動きが鈍った」「昨年より休日が2日少な