NHK職員でつくる日本放送労働組合(日放労)は1日までに、基本給と賞与の全体額を、5年後をめどに10%削減することでNHK執行部と基本合意した。組合幹部への取材で明らかになった。今月半ばに開かれる中央委員会で正式に決まる見通し。 11年度のNHK職員の平均給与額は、1185万円。自民党議員らから、一般企業と比べ給与が高すぎるとの指摘を受け、給与制度改革案をまとめ労使交渉を続けていた。日放労側は、執行部の提案をほぼ全面的に受け入れる。 日放労の松原智樹書記長は「公務員やNHKに向けられる社会の厳しい目線があり、職員は今回の提案を冷静に受けとめている」と話している。【土屋渓】