居酒屋「和民」で名を上げたワタミ会長の渡邉美樹氏(50)が学校経営に乗り出した−−そう取りざたされて丸7年になる今春、側近だった学校の常務理事が電撃辞任した。その背景を探ると、「不倫」「殴打事件」といった「夢の学園」とは似つかわしくない“きな臭い”話が浮かび上がってきた。本誌が真相に迫った。(注:2010年4月30日号掲載。肩書き、年齢等は本誌発売当時のものです) 4月3日午後、東京都文京区の学校法人「郁文館夢学園」は、“晴れの舞台”を迎えていた。創立120周年の記念式典が催された学校前では、同校の理事長を務める渡邉美樹氏が、テレビでもおなじみの笑顔を浮かべて来賓や保護者を出迎える−−しかし、その場に学校にとって“ナンバー2”であるはずの一人の男の姿はなかった。渡邉氏の側近で常務理事だった石田勝紀氏(41)である。 1カ月ほどさかのぼった3月1日正午過ぎ。高校の卒業式を終えた理事長室で