警察庁は19日、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島県の死亡者の死因と年代別の状況をまとめた。死因別では水死が約9割を占め、年齢が判明している死亡者では60歳以上が6割を超えた。 【釜石の男性が記録】津波、静寂、街が消えた 警察庁によると、地震が起きた3月11日から4月11日までに収容した遺体は1万3154人で、このうち1万1026人の身元が確認されている。 検視が終わった1万3135人について分析したところ、死因別では水死が1万2143人(92.5%)で大半を占めた。岩手県は87.3%、宮城県は95.7%、福島県は87.0%で、なかでも宮城県の津波による被害の甚大さを示している。 その他は、焼死148人(1.1%)▽圧死・損傷死・その他578人(4.4%)。不詳は266人(2.0%)だった。焼死は岩手県(1.6%)、圧死・損傷死・その他は福島県(12.6%)の割合が高かった。