【テヘラン鵜塚健】イラン政府は、世界中で使用されるインターネットの検索エンジン「ヤフー」「グーグル」に対抗し、独自の検索エンジン「ヤーハック」(ペルシャ語で「ああ、神よ」の意)の開発に乗り出した。政府に不利な情報を排除し、ネット規制を強めるのが狙いで、市民からは必要性を疑う声が強い。 イラン政府は、インターネット経由の反政府的な情報流入について「ソフトな心理戦争」と警戒。ヤフーやグーグルは使えるが、欧米諸国のメディアや、政府に批判的な国内のニュースサイトは多くが遮断されている。 メフル通信によると、政府は規制強化に向け、12年の完成を目指し、ヤーハックの開発を開始。国内限定の通信網で運用され、政府が認可したサイトだけが閲覧可能となる。グーグルを使ったGメールなどに対抗し、ヤーハック経由でのメールのサービスも始める。 市民の反応は冷ややかだ。規制を解除するソフトを通じ、外国発のニュース