仙台市若林区の聖ウルスラ学院の一本杉キャンパス内にある法領塚古墳が、古墳時代終末期(7世紀前半ごろ)では東北最大の円墳とみられることが市教委の調査で分かった。市教委は「仙台平野に東北トップクラスの有力者がいたことを示す証拠になる」とみている。 市教委によると、これまで発掘された古墳の外側に、新たに下段部分のすそが見つかった。古墳は直径が50メートル以上、高さは6メートルに上るとみられ、1970年の調査で「直径32メートル前後」と推定した規模を大幅に上回った。 前方後円墳が造られなくなった終末期の古墳は全国的に小規模なものが多いが、東北は巨大化する傾向もあったという。 同時期の円墳はこれまで、須賀川市の蝦夷穴古墳、いわき市の甲塚古墳など、直径36〜37メートルが東北で最大とされていた。 市教委文化財課は「遠見塚古墳や郡山遺跡などと合わせ、仙台平野が古代でも重要な地域で、有力者が支配し
宮城県指定の伝統的工芸品「玉虫塗」を手掛ける仙台市の東北工芸製作所と、山形県天童市の天童木工が共同で壁掛け時計を作った。「仙山交流」で、木版の成形技術と漆塗りの技法を融合させた逸品だ。両社は「今後も互いの技を持ち寄り、『メード・イン・仙山圏』の商品を増やしていきたい」と意気込んでいる。 時計は縦横34センチの正方形。天童木工が独自の技術で天然木の合板を波形に曲げ、東北工芸が漆の下地に銀粉をまぶして独特の光沢を出す玉虫塗を施した。 東北工芸がモダンな時計のベースとなる素材を探していることを知った山形銀行が今春、取引先の天童木工を紹介し、工芸分野の仙山交流が実現した。 両社はともに、仙台で1928年に開設された国立工芸指導所(現産業技術総合研究所東北センター)で培われた技術を基に創業したという歴史もある。 天童木工の西塚直臣製造部長(58)は「われわれは、いわば指導所の“同窓生”。長い
宮城県塩釜市新富町の塩釜カトリック幼稚園(園児75人)は3年前から、フィリピンなど5カ国の養護施設に古着を送る支援活動を続けている。10月25日は園児が発送を手伝い、「世界のお友達が元気でいるように」と祈った。 4回目になる発送は、青郷登志子園長が前任地の高知市の幼稚園で古着を送る海外支援をしていた縁で始まった。園児の保護者が協力し、きれいに洗濯された子供服や大人用の服が約100キロ集まった。送料はバザーの収益金で賄った。 発送作業には年長児27人が参加。送り先のフィリピン、スリランカ、タイ、インド、マラウイ(アフリカ)の場所を地球儀で確認した後、送り先の養護施設の特徴に合わせて服を仕分けして、段ボール箱に詰めた。 服は船便で送るため、施設の子どもたちに届くのはクリスマス前になる。園児らは手書きのクリスマスカードも作って、荷物に同封した。 阿部彩乃ちゃん(5)は「服を着て元気に遊ん
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