【モスクワ時事】インタファクス通信によると、ロシアのラブロフ外相は2日、訪問先のオスロで記者会見し、メドベージェフ大統領が北方領土の歯舞群島と色丹島への訪問を計画していることを明らかにした。ロシア大統領が両島を訪問すれば、平和条約締結後の二島引き渡しをうたった1956年の日ソ共同宣言の立場を踏み越え、領土交渉の構図に根本的な変更を迫る可能性がある。 同外相は「けさ電話で大統領と話したが、国後島訪問に満足を表明し、クリール(千島)諸島マールイグリャディ(色丹島、歯舞群島で構成)への訪問を計画していると言っていた」と述べた。 【関連記事】 【特集】尖閣諸島 緊張の海 〔用語解説〕「北方領土問題」 【写真特集】北方領土〜ロシア大統領が初訪問 首相系が新モスクワ市長に=ロシア双頭体制の均衡維持 NATO首脳会議に出席へ=ロシア大統領、独仏首脳と会談