「最大被災企業」日本郵政の奮闘 「支援者たれ」がれきの中の業務再開 （フジサンケイ ビジネスアイ） - Yahoo!ニュース日本郵政グループが、東日本大震災の手痛い被害から素早い立ち直りをみせている。郵政グループの死者、行方不明者は計５９人、被災建物は１５０棟以上にのぼり地域に根を張ったサービス網は寸断の危機に陥ったが、一つずつ地道に業務再開にこぎつけた。「被災者だが、復興の支援者たれ」。悲痛な思いを抱えつつも、黙々と業務に当たる岩手県釜石市で郵便事業の現場を見た。 ＪＲ釜石駅から市街地に向け歩く。駅から大渡川を越えると、東側の一帯は信号も点灯せず、目抜き通りを彩った商店街にはがれきが残る。歩行者は少なく、車の音だけが響く。そんな一角に、「ＪＰ」のオレンジ色の看板を掲げる日本郵便釜石支店（釜石郵便局）はあった。 午前８時前、約９０人の職員が２階の一室で一斉に郵便の仕分け作業を始める。「これは旧一中の避難所に！」。声が響く。職員が担当地区の郵便物を整理し、黒いカバンに詰め込んで出ていく。一見、平時の業務と何ら
