警視庁捜査1課の捜査資料漏えい事件で、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕された同庁捜査1課警部・白鳥(しろとり)陽一容疑者(58)が2004年8月、当時、医療事故で捜査対象になっていた東京・目黒区内の病院の院長(当時)に事情聴取する際、同庁OBの再就職を持ちかけていた疑いがあることがわかった。 病院側は断ったが、院長は「捜査に手心が加わるかもしれないと感じた」としており、同庁は当時の経緯についても詳しく調べる方針。 この病院は、01年5月に大腸の内視鏡検査で死亡した女性患者(当時78歳)を巡って、同庁が捜査に乗り出し、白鳥容疑者らが事件を担当。事情聴取を受けた当時の院長(76)は、同容疑者から、「これからは病院も警察関係者を雇うべき」「いい先輩が1人いるから、年俸600万円でどうか。それ以下はダメだけど」などと言われたという。