[ミラノ 8日 ロイター] イタリアの財界首脳は、ユーロ圏債務危機が拡大するなかイタリアにおける金融危機を防ぐために、イタリア国債を買い入れる意向との意見広告を新聞に掲載した。 週末の経済紙「ミラノ・フィナンサ」に掲載された意見広告には、エネルギー大手のENI<ENI.MI>の最高経営責任者(CEO)を含む24人のイタリアを代表する企業のCEOが署名。 「(発行済み)イタリア国債の約半分はイタリア人が保有している。国債発行でイタリア(政府)が助けを必要としている場合、われわれがここにいる」との立場を示した。 イタリアの公的債務水準への懸念から、前週の取引でイタリア国債利回りはユーロ導入後の最高水準に上昇。ただ8日の取引では、欧州中央銀行(ECB)によるとみられる買い入れにより、利回りは低下している。 【関連記事】 欧州の中銀、午後の取引でもイタリア・スペイン国債買い入れ実施のもよ