野田佳彦財務相は18日夜、千葉市内で講演し、最近の円高に関連し「もし(米国の)金融面で何か動きがあれば、日銀による追加的な金融緩和もあり得る」と述べた。米国の景気腰折れ懸念を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加緩和に踏み切るとの観測が浮上していることを念頭に置いた発言だが、財務相が日銀の金融政策に言及するのは異例だ。 野田財務相は、1ドル=76円台と歴史的な円高水準が続く円相場について「市場の動向を注視し、必要な時は断固たる措置を取りたい」と述べ、再度の円売り・ドル買いの為替介入を辞さない構えを示した。米国が追加緩和に踏み切れば円高圧力が強まるが「(日銀と)緊密に連携して互いに適時適切に対応していく。金融面で日銀が経済を下支えすることは常に確認しあっている」と述べ、政府・日銀一体で円高に対応する方針を強調した。 また、11年度第3次補正予算案に盛り込む円高対策については、中小企