青山学院大ボランティアステーションの学生らが、宮城県多賀城市内の学童保育で学習やレクリエーションの指導に当たっている。「いつか楽しい夏休みだったと思い返してもらえれば」。東日本大震災で被災した子どもたちのために、19日までの約1カ月間、延べ80人の学生が汗を流す。 多賀城市八幡小の留守家庭児童学級「すみれ学級」。「白い部分がなくなるように丁寧に塗ってみよう」。模造紙2枚分の塗り絵を前に、青山学院大総合文化政策学部1年の玉野義紀さん(19)が呼び掛けた。 宿題を教えたり、サッカーをしたり、同大の学生4人が一日、子どもたちの面倒を見る。「一人一人に向き合い、きめ細かな指導をしてもらっている」と、学級の指導員柿崎登久子さん(48)は感謝する。 学生は週に20人ずつ、東北学院大多賀城キャンパスの体育館に泊まり込み、市内五つの留守家庭児童学級に通う。交通費や食費は自己負担で、単位認定もないボラ