創立100周年を迎えた秋田大工学資源学部の記念式典が1日、秋田市のアトリオン音楽ホールで開かれ、卒業生ら約500人が出席した。 小川信明学部長が「秋田大の代名詞として認知されてきたのは、先人諸氏の情熱と努力のたまもの」と式辞を述べ、吉村昇学長は「これからもわが国の資源外交に貢献するため、国内外に存在を示していけるよう努めたい」とあいさつした。 工学資源学部は1910年3月、秋田鉱山専門学校として創立。49年の秋田大開学とともに同大の鉱山学部に移行し、98年から名称を現在の工学資源学部に改めた。
福島県相馬地方の女子中高生による合唱団「MJCアンサンブル」が9日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開かれる「F1日本グランプリレース」で国歌を斉唱する。17人のメンバーは、東日本大震災や福島第1原発事故の影響でほぼ全員が福島県外に避難。それでも、避難先で個別の練習を続けてきた。「福島は負けない、というメッセージを世界中に伝えたい」と張り切っている。 MJCアンサンブルは2009年6月、南相馬市や福島県浪江町の女子中高生で結成。同市原町区の写真工房経営金子洋一さん(57)の指導の下、練習を重ねてきた。震災で活動がストップし金子さんは解散を考えたが、メンバーは山形や茨城などの避難先で個人練習を続け、ことし8月には東京で行われたコンクールに出場した。 アンサンブルの存在を知った日本人F1ドライバーの小林可夢偉選手が、関係者を通して決勝セレモニーでの国歌斉唱を打診。メンバーや保護者ら約60人を
東日本大震災からのいわき市の復興をアピールする「がんばっぺ!いわき復興祭」が1日、同市常磐の21世紀の森公園で始まった。2日まで、いわき市や福島県双葉郡各町村の郷土芸能披露や物産展などが開かれる。 開会式で渡辺敬夫市長は「市制施行45周年のこの日が、復興に向けた契機となるよう全力で取り組む」とあいさつした。 特設ステージでは、営業を再開した温泉レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」のフラチームが登場。全国150カ所以上を行脚した「きずなキャラバン」のフィナーレとして「全国からもらった元気や絆を伝えたい」と、華麗な踊りを披露した。 フラガールズ甲子園に出場した高校生チームによるダンスや、約1700人が参加したいわき踊りも繰り広げられた。 会場には、地元料理や特産品を販売する出店が並んだ。いわき市内に避難している双葉郡の住民も含め約4万5000人が訪れ、買い物やイベントを楽しんだ。
元プロボクサーという異色の経歴を持つ医師川島実さん(37)が1日、宮城県気仙沼市立本吉病院の院長に就任した。東日本大震災で常勤医が不在になった同院の苦境を見かねて、この数カ月ボランティアで診療に来ていたが、「腰を据え、地域の患者を助けたい」と熱血漢ぶりを発揮。被災地医療の“リング”に上がった。 川島さんは1日午前、院内で菅原茂市長から院長の辞令を受け取った。ミーティングでは看護師らスタッフに「まだまだ粗削りな医者なので、厳しく育ててほしい」とあいさつ。その後、風邪や高血圧の症状を訴える10人ほどの外来患者の診療に当たった。 奈良市出身。京都大医学部時代、ボクシングにのめり込んだ。アマでの戦績は10勝9敗。1998年11月、在学中にプロテストに合格し、「京大医学部プロボクサー」として話題を集めた。 滑り出しは順調だった。同年12月のデビュー戦は引き分けだったが、99年4月の2戦目は1回
東日本大震災の津波で被災した青森県八戸市の産直・観光案内施設「みなとオアシス八戸 みなとの駅」が1日、同市新湊3丁目の八戸港館鼻岸壁近くに再開した。 震災前の場所から約200メートル内陸に移り、約50平方メートルのプレハブ小屋で再開。焼きイカなど地元の水産加工物や野菜、工芸品を販売するほか、周囲には生花など11の出店が並んだ。 国土交通省が認定する港の交流拠点「みなとオアシス」の一つで、久慈、宮古、塩釜、いわき各市など、ほかの被災地のみなとオアシスから取り寄せた物産を販売し、支援にも取り組む。 運営協議会の副島勝雄事務局長(52)=NPO法人「海の八戸NPO」事務局長=は「復興のシンボルになる場所にしたい」と話した。月曜定休。連絡先は協議会事務局0178(35)4370。
東日本大震災で被災した仙台空港アクセス線は1日、運休していた美田園―仙台空港駅間(3.3キロ)で運行を始め、全線での営業運転を再開した。仙台駅と仙台空港は、震災から204日ぶりに鉄路で結ばれた。 大津波で1階が完全に水没した仙台空港駅では、全線再開のセレモニーが開かれた。出席者は震災の犠牲者に黙とうをささげた後、植樹を行うなどして再出発を祝った。 仙台空港鉄道の斎藤進社長は取材に対し「約7カ月での全線再開は感慨深い。アクセス線の安全性や快適性を実感してもらえる取り組みを進め、利用者の増加を図りたい」と述べた。 アクセス線は7月23日に仙台―美田園駅間で部分開通。全線開通に伴い震災前と同様、快速2往復を含む1日40往復の運行本数を回復した。仙台―仙台空港間は最短17分で結ばれる。 同社は仙台空港駅1階で被災した運輸指令室、信号通信機器室などを2階に移設したほか、レールや架線、架線柱な
「医学と工学をむすぶ―超高齢化時代に向けて」をテーマに、保健福祉や地域医療の未来を探る「仙台セミナー」が8日、仙台市青葉区の東北大百周年記念会館・川内萩ホールで開かれる。 東北大と河北新報社が連携する地域貢献事業、東北みらいプロジェクトの一環で、両者と東北大萩友会が主催。東北大は国立大学法人で唯一大学院に医工学研究科を設置しており、セミナーでは医学と工学が連携する研究分野に焦点を当てる。 第1部は国際医療福祉大学長で慶大名誉教授の北島政樹氏が基調講演。北島氏は胃がん治療の権威で、遠隔内視鏡手術ロボットを用いた手術を国内で初めて実現した。 第2部は東北大教授の田中真美、永富良一両氏がそれぞれ「匠(たくみ)の手で早期発見」「備えあれば憂いなし」と題して講演。第3部では、東日本大震災の被災地で議論が深まっている地域医療の問題も含め、講師3人がパネル討論する。 午後1時40分から。入場無料
第11回東北小学生ラグビーフットボール交流大会(関東ラグビーフットボール協会主催)が1日、青森市スポーツ広場で2日間の日程で始まった。当初は福島市での開催が予定され、福島第1原発事故などの影響で一時は中止も検討したが、「ラグビー精神で前に進むことが大事だ」(東北少年ラグビー連絡協議会)と、青森市に会場を変更して実施した。 小学6年生が参加対象で、東北6県から複数のラグビースクールの選抜チームなど計12チームの約170人が参加。他のスクールやチームの選手との交流が狙いで、熱戦を繰り広げた。気仙沼、登米両市のスクールの選抜チーム主将を務める登米市佐沼小6年千葉真之亮君(12)は「チームのみんなで一つでも多くトライを決めたい」と話した。
東日本大震災で休業していた、福島県いわき市の温泉レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」が1日、一部の営業を再開した。女優の蒼井優さんら、映画「フラガール」の出演者も駆け付けた。 開場の午前10時には、再開を待ちわびた約200人が列をつくった。フラガール28人全員が出迎え、一人一人にレイを掛けて歓迎した。家族4人で訪れた市内の主婦高津美由紀さん(42)は「再開初日なのでぜひ来たかった。久しぶりにフラガールを見て感激した」と話した。 施設を運営する常磐興産の斎藤一彦社長は式典で、「地域と一体となって復興に取り組み、震災前より楽しい施設にしたい」とあいさつ。蒼井さんは「いわきを古里と思って復興の力になりたい」とエールを送った。 再開したのは、大露天風呂など四つの温浴施設と宿泊施設の一部。メーン施設の「ウォーターパーク」と建設中の新ホテルは来年1月に開業。部分営業中は、入場料が大人1500
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