福島県相馬地方の女子中高生による合唱団「MJCアンサンブル」が9日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開かれる「F1日本グランプリレース」で国歌を斉唱する。17人のメンバーは、東日本大震災や福島第1原発事故の影響でほぼ全員が福島県外に避難。それでも、避難先で個別の練習を続けてきた。「福島は負けない、というメッセージを世界中に伝えたい」と張り切っている。 MJCアンサンブルは2009年6月、南相馬市や福島県浪江町の女子中高生で結成。同市原町区の写真工房経営金子洋一さん(57)の指導の下、練習を重ねてきた。震災で活動がストップし金子さんは解散を考えたが、メンバーは山形や茨城などの避難先で個人練習を続け、ことし8月には東京で行われたコンクールに出場した。 アンサンブルの存在を知った日本人F1ドライバーの小林可夢偉選手が、関係者を通して決勝セレモニーでの国歌斉唱を打診。メンバーや保護者ら約60人を