政府・民主党は7日、外来患者の窓口負担に100円を上乗せ徴収する「受診時定額負担」の導入を断念する方針を固めた。政府は同負担で得られる財源を使い、月ごとの医療費の支払額に上限を設けている「高額療養費制度」を大幅に拡充する方針だったが、財源を確保するメドが立たなくなったことから、同制度の拡充は年収300万円以下の低所得者らに限定する方針へと転換する。 「100円上乗せ」案には、7日の民主党「社会保障と税の一体改革調査会」(会長・細川律夫前厚生労働相)で、出席議員から「患者が患者を支える仕組みはおかしい」など異論が噴出した。これを受け、事務局長の長妻昭元厚労相は党厚労部門会議の医療・介護ワーキングチーム(WT)に「政府とともに定額負担以外の方法で高額療養費制度を拡充する方法を検討してほしい」と指示した。 同WTは来週中に代替案を練る意向だが、既に同制度の拡充規模を縮小する案を検討している。
橋下徹・次期大阪市長と松井一郎・大阪府知事が7日、府立体育会館(大阪市浪速区)で行われた世界ボクシング協会(WBA)のダブルタイトルマッチ「亀田祭り」に招待され、リング上で国歌を斉唱した。 テーパリット・ゴーキャットジム−亀田大毅戦を前に、大阪ダブル選で勝利した2人がリングに上がると、場内から大きな拍手が起き、2人はマイクを前に歌声を披露した。 橋下氏が大阪府知事在任中の今年6月、府は府内公立学校の教職員に対し、式典での国歌斉唱時の起立を義務づける条例を制定。橋下氏は今回のイベントに際し「君が代は立って歌うのが当然。立って歌いたくない教員に、しっかり見てもらいたい」と話していた。 【関連記事】 亀田興が3度目防衛に成功 4回KO 亀田三男・和毅が余裕の7回KO勝ち 大毅のグローブに王者側がイチャモン 暴力団化 変化迫られるテキ屋、イベント興行 興毅の世界戦、暴力団員が観戦し
テレビ業界などに進む人材の養成校として25年の歴史を持つ滋慶学園グループ(浮舟邦彦総長)の放送芸術学院(大阪市西区)と大阪アニメーションスクール(同)の新校舎が7日、大阪市北区天満橋に完成した。両校とも来年4月から、専門学校として新たなスタートを切る。 新校舎は鉄筋8階建て。1階に最新機器を備えた本格的なテレビスタジオをはじめ、ダンススタジオ4室や完全防音のレコーディングスタジオのほか、6台のテレビカメラの映像を一挙に処理できる新編集システムを備えた編集ルームなど、本格的な設備がそろっている。 【関連記事】 サッポロ ベトナムに新工場、アジア攻略へ けが人なくてよかった!! 建設中のあべのハルカスからパイプなど落下 ボリショイ内紛劇「開演」 「修復は文化破壊」専属著名ダンサー批判 「超高層ビルの呪い」で中国バブル崩壊? 完成時の高さ114.5メートルに到達 五輪公園の鉄塔
地域政党「大阪維新の会」幹事長で大阪府の松井一郎知事は7日、維新が府議会に提出した教育基本条例案が可決されれば総辞職する姿勢を示している府教育委員と知事室で面談。府と大阪市で新設する「府市統合本部」の作業部会で、修正案について協議することで合意した。 松井知事はこの日の記者会見で、条例案をめぐって、文部科学省が一般論としながらも違法性を指摘したことに対し、「あくまで見解で法令違反の根拠は示していないと聞いた。違反との指摘は納得できない」と反論。 教育委員に対しては「一から(条例案を)作る覚悟で一緒に議論してほしい。維新案で実現不可能と感じる部分は、理由を具体的に示して問題提起してほしいと伝えた」と述べ、納得できれば修正に応じる姿勢を示した。ただ、「僕の考え方は維新の案に凝縮されている」とも強調し、維新案を基本とする方針。 知事との面談について、府教委の生野照子委員長は「実行可能で現行
先の大戦で約1万5千人が死亡したとされる昭和20年の大阪大空襲などの被災者と遺族計25人が、国は救済措置をとらないまま放置し続けたとして、被災者1人当たり1100万円の国家賠償と謝罪を求めた集団訴訟の判決が7日、大阪地裁であった。黒野功久裁判長は「救済のための立法をしなかったことに裁量権の逸脱はなかった」として国の責任を否定、原告側の請求を棄却した。原告側は控訴する方針。 原告側は旧軍人らには戦争被害への補償が行われているにもかかわらず、一般市民を対象外としたのは、法の下の平等を定めた憲法違反だと主張していた。 黒野裁判長は判決理由で、「国家の意思を実現するため戦地に赴いた側面のある旧軍人が補償を受けていることは、一般市民と不合理な差異とは言えない」と指摘。「原告らは多大な苦痛を受けてきたことが認められ、政策的観点から救済措置を講じるべきだという意見もあり得る」としながらも、国に救済の
地方の消費者行政支援のため08年度の補正予算で独立行政法人・国民生活センターに交付された運営費交付金のうち、約58億円が使い道もなく余っていることが会計検査院の調査で分かった。消費生活相談の専門員が市町村を巡回し自治体の担当者を指導する事業を計画したが、利用が想定の1割もなかったことが原因。検査院は7日、余った交付金を国庫に戻すよう同センターに求めた。 検査院やセンターによると、センターは補正予算で交付された計約98億9100万円で、08〜11年度に消費生活情報の全国ネットワークシステムの整備など8事業を計画。うち専門員の市町村への巡回指導に約68億8000万円をつけた。巡回指導は都道府県の相談員に委嘱する形で年7万5600回を計画したが、実際は09年度で2203回、10年度で4798回しかなかった。同様の事業を既に行っている県で市町村から巡回指導の要望がなかったり、委嘱を予定した相談員
岩手県警は7日、3月11日の東日本大震災発生直後に、同県陸前高田市と大船渡市を襲った津波の様子を上空から撮った映像を報道機関に公開した。 土煙を上げながら、まちが津波にのみ込まれていく瞬間などが記録されている。 同県警ヘリ「航空いわて」は午後2時46分の地震発生を受け、情報収集のため、同57分に花巻空港を離陸。同3時15分頃から約30分間、両市上空を飛び、ビデオカメラで撮影した。 映像には、大船渡湾の防波堤を越えて押し寄せる津波の様子や、津波で分断されて島のようになった陸前高田市の広田半島、跡形もなくなった同市の高田松原の様子などが映し出されている。
横田めぐみさんの写真展を訪れ、滋さん、早紀江さん夫妻から説明を受ける野田佳彦首相=東京・永田町の衆院第2議員会館で2011年12月7日(代表撮影) 野田佳彦首相は7日、東京・永田町の衆院第2議員会館で、北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの写真展を観覧した。首相はめぐみさんの父滋さんと母早紀江さん夫妻から説明を受け、めぐみさんの幼少期や家族旅行の写真、拉致問題を報じた新聞などの展示を見て回った。山岡賢次拉致問題担当相も同席した。 観覧後、首相は滋さんらに「胸が引き裂かれる思い。めぐみさんが一日も早く日本に帰れるよう、全力を尽くす決意だ」と語り、拉致問題解決に取り組む意欲を改めて示した。 写真展は10日からの「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」に先立ち、政府・国会関係者向けに9日まで開催している。 【関連記事】 東日本大震災:首相、各知事にがれき受け入れ求める 福島復興法に意欲 北朝鮮
桜島(鹿児島市)の昭和火口で7日、今年に入って896回目の爆発的噴火(爆発)を観測し、昨年の年間最多爆発回数に並んだ。 鹿児島地方気象台は1955年に観測を始め、通算1万18回目。今年の896回目は午後4時40分に確認され、噴煙が高さ約1200メートルまで上がった。 爆発回数は、今年9月には月間最多の141回を記録。活発な活動が続いており、噴火警戒レベル「3(入山規制)」のままだ。 鹿児島市内の降灰観測点では年間降灰量が7日現在、1平方メートル当たり1760グラム。同地点で観測を始めた94年以降、年間最多降灰量の更新が続いている。 同気象台は「大規模噴火の兆候は見られないが、マグマの供給量が増加しており、引き続き活発な活動が続くとみられる」と話している。【黒澤敬太郎】 【関連記事】 天気:大雪、強風 各地で交通機関乱れる 漁船不明:10人乗り、長崎・五島列島沖で消息絶つ 台
第15回司馬遼太郎賞(司馬遼太郎記念財団主催)は7日、作家の辻原登さん(65)の小説「韃靼(だったん)の馬」(日本経済新聞出版社)と、京都大公共政策大学院教授の伊藤之(ゆき)雄(お)さん(59)の評伝「昭和天皇伝」(文芸春秋)に決まった。賞金各100万円。贈賞式は来年2月18日、東京都千代田区の日比谷公会堂で開かれる「第16回菜の花忌」に合わせて行われる。 会見で辻原さんは「ずっと司馬さんの影響を受けて仕事をしてきた。これ以上の喜びはない」と語り、伊藤さんは「過去の人をよみがえらせることで、現代社会を再考させる。司馬さんとアプローチは違うが、目指すところは同じだ」と受賞の感慨を述べた。 若者の調査研究を支援する第15回司馬遼太郎フェローシップには、同志社大神学部の井上茉耶(まや)さん(22)と、福井大医学部の岩見有希子さん(21)が選ばれた。奨励金各30万円。 【関連記事】 “生身
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