日中両政府が北朝鮮からの脱出者について、中国国内の日本公館に連れ込む形では保護しないと、口頭で合意していたことが分かった。日本政府関係者が8日、明らかにした。中国は脱北者を「不法滞在者」として北朝鮮に送還しており、日本に中国の法律を順守して不法滞在者として扱うよう要求。日本は中国側の主張に配慮した。 日本政府関係者によると、2011年初めに日中が合意。合意は、08年から中国遼寧省瀋陽の日本総領事館で保護された、脱北者5人の移送をめぐる協議の際に交わされた。中国は08年の北京五輪の前後から入国管理問題に神経質になっており、日本側に「公館への手引きなどは違法だ」と通告した。5人は11年4月から5月にかけて、日本に入国している。 【関連記事】 【動画】北朝鮮、芸術公演「アリラン」=市民3万人のマスゲームは大迫力 【特集】中国の軍用機〜謎のステルス戦闘機「殲20」〜 【特集】赤い星の戦