ITや家電、印刷など国内外の企業150社以上が参加する電子出版の国際見本市「国際電子出版EXPO」が4日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕した。目玉は、国内でも注目が高まる電子書籍の動向だ。凸版印刷が今秋発売予定の専用端末を出展するなど、各社は最新の技術やサービスを披露した。 凸版が発表した新端末は、モノクロ画面の6インチサイズと持ち運びやすい大きさ。サービス開始時から約8万冊の書籍を用意し、同社の電子書籍サービス「ブックライブ! 」で提供する。端末の名称や価格は未定。専用端末の発売で先行するソニーや楽天などに対抗する。 このほか、東芝や富士通が、最新のスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット型多機能携帯端末などと連動させた電子書籍ストアサービスを紹介。一部の企業は、データなどをインターネット上に保存する「クラウド」を使った電子書籍の製作技術や、視覚障害者や高齢者向けに合成音声