【モスクワ影山哲也】自民党の森喜朗元首相は21日午後(日本時間同日夜)、ロシアのプーチン大統領とクレムリンで会談した。プーチン氏は、北方領土問題で昨年3月に「引き分け」による最終決着に意欲を示したことについて「勝ち負けなしの解決だ。双方が受け入れ可能な解決策のことだ」と説明。同時に「日露間に平和条約がないのは異常な事態だ」とも指摘し、平和条約締結の前提となる領土問題の解決に意欲を示した。 【森元首相】ロシアへ出発 プーチン氏と21日会談 会談後に記者会見した森氏が明らかにした。森氏は「北方領土問題の最終的な解決には、両国首脳の決断が必要」と強調。プーチン氏はうなずいて聞いた後、引き分け発言の意図を説明したという。 森氏は会談で、両国首脳が解決に向けた具体案を作るよう両国外務省に指示することを提案。プーチン氏は「それはそうだな」と応じたという。森氏が「もっと頻繁に両国首脳は会うべきだ」