自転車ブームの中、安全利用と交通事故の防止を呼びかけようと、埼玉県は自転車で人身事故を起こした際の損害賠償責任を啓発する「コバトンレッドカード」=写真=を作成した。 「自転車王国」をPRしている県は「県自転車の安全な利用の促進に関する条例」を定めるなど、自転車の交通安全対策を進めている。しかし、昨年の県内の自転車事故の死者は42人と全国ワースト3位を記録。 そこで今回、事故を起こしたらどれほどの責任が伴うか、その金額を示したカードを作成した。裁判の判例をもとに、軽傷を負わせたら約50万円、重傷では約600万円、死亡させたら約5400万円の賠償が発生するなどとしている。 カードは毎月10日の「自転車安全利用の日」に街頭で配るほか、県内全ての中高生にも配布する。