セキュリティ企業のシマンテックは、ルータや防犯カメラなどの組み込みデバイスを狙ったLinuxワームを発見したとブログで伝えた。11月28日の時点でPC以外の機器に対する攻撃は顕在化していないものの、ARM、PPC、MIPS、MIPSELといったIntel以外のアーキテクチャを標的とする亜種の存在が確認されているという。 シマンテックによると、このワーム「Linux.Darlloz」は、PHPのphp-cgiに存在する既知の脆弱性を突いて拡散する。この脆弱性の修正パッチは2012年5月に公開されているが、攻撃者は2013年10月末に公開されたコンセプト実証(PoC)コードに基づいてワームを作成したと見られる。 ワームが実行されるとランダムなIPアドレスを生成し、よく使われるIDとパスワードの組み合わせでマシン上の特定のパスにアクセスして、脆弱性を突いたHTTP POSTリクエストを送信す